渡波。
ワタノハ、と読みます。
石巻の沿岸で、水産加工が盛んな町。海水浴場もありました。
震災後、渡波小学校は避難所となり、
夏の終わりごろまでたくさんの人が身を寄せていました。
今は学校としても使えなくなってしまったその場所で、
週末、ある展覧会が開かれたので行ってきました。
「ワタノハスマイル
」。
昨年4月に、子どもたちが作ったんです。
そう、
校庭に流れ着いたガレキで。
3月11日その瞬間まで、どこかの家で誰かが使っていた生活用品。
中心になったのは、山形からボランティアで来た造形作家の犬飼ともさん。
彼は4月始めから石巻市内にテントで寝泊まりして、
40日間ずっとこの避難所に通ったそうです。(その後もずっと、現在まで)
遊ぶ道具も場所もなくし、
学校にも行けず、忙しい大人たちにも構ってもらえない、子どものために。
子どもたちはガレキの中で生き生きと遊んでいたのだそう。
「すごく“人間力”みたいなものが高かったんだと思う」と言っていました。
「危ないからそこで遊ぶな、って言う大人の目さえなかったんです。
でも危なくない場所なんてなかった。だけど誰もケガしない。
遊び道具も遊び方も、自分たちで生み出していました、すげー感動したんです」。
ヨーロッパで戦後、ガレキで遊ぶ子どもの姿がきっかけだった、
という「プレーパーク」の成り立ちと似た話を聞いて、
やっぱ子どもは遊びで自分を癒すんだ、
それが子どもが生き抜く方法なんだ、と思いました。
「嫌なことばっかりあっても、大人のひとは元気なフリして明るくしていた。
ぼくもそんな大人になって、石巻を明るい町にする」
と話してくれた6年男子。
子どもは、本当に、大人の姿をよくよく見ている。