【187話】打ち砕かれた千鶴の決意と心 | 恋心、お借りします

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【187話】打ち砕かれた千鶴の決意と心

 

はいどーも!かのかり楽しんでますか?

 

…今回のは、かなり辛いものがありましたね。千鶴マジで大丈夫かな。心配です。

 

進み始めた千鶴の恋が、どうなってしまうのか分からなくなった。そう感じた187話でした。

 

 

 

 

  取り返しのつかない”現実”


和也の本心を知った後(174話)、千鶴は少しずつ恋人になる決意を固め始めていました。結局麻美に和也との関係が嘘だとバラされるなら、千鶴はできるだけ早く和也と恋人になる以外に選択肢はありません(【184話】恋のキューピット♡七海麻美)。そんなとき提案された、和也の家族との泊りがけの旅行。レンタル彼女として千鶴は和也に借りてもらうわけにはいきません。絶対にNOと言わなければいけない場面。しかし、

 

 

 

◆いえ 何でも… 186話

 

私は和也の彼女になるんだから

この提案にはYESと答えないといけない

 

今の状況を変えなければならないという決意が、そうさせたんでしょう。千鶴は、レンタル彼女ではなく”私”としてこの旅行についていく決断をします(【186話】レンタル彼女より大切なもの 和也の彼女は私)。

 

和也の彼女は私

ああ 私 ずっと嫌だったんだ 瑠夏が和也の彼女だったこと

 

このとき千鶴の気持ちを突き動かしたもの、それは和也の彼女は私であって欲しい、その場所は私のものという本心だったに違いありません。瑠夏が和也の彼女であることが嫌、その気持ちをやっと素直に受け入れることができた瞬間でもありました。

 

 

 

しかし、187話、その瑠夏の言葉が千鶴の決意を打ち砕きます…。

 

 

◆私もう えっちしましたから! 187話

 

私もう えっちしましたから!

 

シンプルに、瑠夏が和也とえっちをしていたこと、もう二人がそういう関係であることがショックだったはずです。やっとの思いで掴みかけた恋。千鶴は和也が好きだと言ってくれたことで安心してしまっていたのかもしれません。もし和也が私を好きだと言ってくれたあのとき、すぐ振り返って好きだと伝えることができていたら、もしもっと早く和也の気持ちに気付くことができていたら、もしもっと早く自分の気持ちに気づくことができていたら、こんな状況にはならなかったかもしれません。

 

 

◆”後悔”しても 遅いですからっ 私を和也の”彼女”にしたこと! 187話

 

私はレンタル彼女、本当の彼女は瑠夏。その事実の大きさを改めて思い知らされます。瑠夏の言った通り、千鶴自身で瑠夏を和也の彼女にしてしまって、知らないうちに取り返しのつかない状況になってしまった。千鶴は、悔しくて仕方がないし、ひどく落ち込んでしまったでしょう。

 

 

◆和也の彼女は瑠夏 187話

 

瑠夏と和也はもう えっちをしていた

和也の彼女は瑠夏

 

千鶴は玄関で倒れ込んだまま、取り返しのつかない現実に苦しみます。

 

今の千鶴に家族と呼べる人はいません。そんなとき和也は、たったひとり自分の弱さを受け止めてくれる人です。強がりで誰かを頼ることが苦手な彼女には、もう換えの効く存在ではありません。”彼氏”や”未来の夫”という言葉ですら足りないくらい大切な人です(【水原千鶴の恋物語】私を一生幸せにしてくれる人)。もし千鶴が和也を失ってしまったら、これから本当に生きていくことはできないんじゃないか、そんな想像すらしてしまいます。

 

 

 

◆でも もし違ったら 187話

 

瑠夏の言ったことは嘘であって欲しい、でも本当なのかもしれない。半年前、瑠夏が和也の部屋に泊まったときは、和也の言葉を信じることができた。でも、改めて考えると、和也が真実を言いにくて黙っていただけな気がしてくる。レンタル彼女の私は和也に近づくことができなかった。でも、その間瑠夏は彼女として和也の傍にいることができた。距離を詰めるチャンスなんていくらでもあったはず。あんなにかわいい子に、素直に好きだと言われて求められたら、男の人が一時の感情に流されてしまうことも分かってる。

 

…当然でしょ 男の人なんだから…

 

事実だとしたら、ただただ悔しい。あの日好きだと言ってくれた和也の言葉はきっと本心、でももし和也と瑠夏がそういう関係なら、私はどうしていいのか分からない。パーティーでは勇気を出して一緒に帰ろうと和也に言えたのに、私なりに頑張ったのに、これ以上彼と仲良くすることなんてできない。

 

 

最高じゃない 可愛い彼女ができたなら… 187話

 

最高じゃない 可愛い彼女ができたなら…

 

 

 

千鶴は、瑠夏と和也がえっちをしたという”現実”が辛くて仕方がありません。レンタル彼女として和也の恋を祝福すればいい。そう言って千鶴は強りがります。

 

はぁ なんで旅行なんてOKしたんだろ…

 

こうなってしまっては、今の関係を変える勇気なんて湧いてきません。千鶴は弱気になってしまいます。瑠夏の言葉が事実なのか、和也と瑠夏の本当の関係はどうなのか、このときからずっと、このことが彼女の頭から離れないでしょう。もしかしたら、和也の告白の言葉さえ、信じられなくなっているかもしれません。

 

件の旅行では、和也や瑠夏の顔を見る度に、瑠夏の言葉に胸を痛め、それに耐えながら和也の彼女を務めることになりそうです。もしかしたら、これまでと同じような”彼女”を演じることはできないかもしれません。最悪、傷つきたくないがために、「私はあなたには興味がない」と和也を傷つけるような言葉を言ってしまうかもしれません。そうなれば、千鶴はもっと辛くなります。

 

僕はずっと、表面上の関係性がどうなろうと知ったこっちゃない、大事なのは和也と千鶴の”気持ち”だと言ってきました。2人の気持ちが恋人になろうという方向に向かえば大丈夫だと言ってきました。だから麻美が2人の関係を壊そうとしたときでさえ、これはチャンスなんだと、和也と千鶴の関係は良い方向に向かうだろうと言うことができました(【183話】まさに攻防! 麻美ちゃんの繰り出した5つのカード!)。でも、今回はこの作品で初めて千鶴の気持ちが和也から遠ざかった回でした。このまま離れる方へ向かわなければいいですが…。ただただ心配です。

 

 

 

  葛藤を乗り越えた千鶴

 

僕は、今の千鶴を見るのが本当に辛いです。でも、千鶴は大丈夫だと信じたい。

 

元気を出して、千鶴。これまで辛い状況を耐え抜いて来た千鶴ならきっと大丈夫。

 

 

 

好きじゃねぇよ… 32話

付き合ってないだろ…俺たち 91話

 

千鶴が自分の恋心に気づいた後(86話)(【解説】超重要回 水原千鶴が「私 和也が好き」と気づいた瞬間!)、彼女を苦しめたのは、お客である和也は私の事なんて何とも思っていないという”現実”でした。

 

和也にとって 私はただの協力者 恋人でも何でもない

 

 

付き合ってないだろ?…俺たち… 91話

 

 

◆”恋心”って もっと別のものでしょう? 121話

 

 

第一 レンタル彼女に本気になるほど馬鹿な人じゃないわ 122話

 

和也の本心を知るまでの間千鶴は、和也が好きなのはレンタル彼女の私、女優としての私、それは恋心なんかじゃないと思っていました。和也が自分のことを好きでいてくれるなんて全く考えられなかった。いつか和也は本物の彼女をつくって、私の役目は終わってしまう。そのときには嘘の恋人関係もレンタルも必要ない、和也との繋がりも失ってしまう。そういう絶望と戦っていたはずです(【解説】ずっと深刻だった水原千鶴の葛藤)。

 

しかし、そういう苦しい状況でも、千鶴はこう言ったんです(【解説】好きじゃない でも 好きじゃなくもない)。

 

 

◆好きじゃない でも 好きじゃなくもない 127話

 

好きじゃない でも 好きじゃなくもない

 

あの日、千鶴は和也との未来を諦めて「何とも思っていない」と言うことだってできたはずです。でも、彼女は「好きだ」と言った。

 

師匠は水原さんのこと 女として好きなんス!

お客さんの中に 水原さんを一生幸せにする人が

いるかもしれないっス!

借り物から始まる恋も あるハズっス

 

きっと和也は振り向いてくれない。そういう絶望的な”現実”を感じながらも、千鶴は和也との未来を諦めることなんてできなかった。千鶴には、それだけの強い想いがあります。

 

落ち着いて、千鶴。瑠夏が和也のことになると嘘をついちゃうような子だと知ってるでしょ?絶対に真実じゃない。もう一度、和也との未来を信じてみようよ。

 

この日は、和也と恋人になれると期待していた分、すごく落ち込んでしまってると思います。でも、旅行までは1か月近くあります。しばらくたって今の状況を冷静に捉えることができたら、きっと瑠夏のはったりだと気づけるはず。そう願いたい。

 


 

  千鶴を支える真実

 

 

◆俺…ずっと前から君のこと… 174話

 

俺… ずっと前から君のこと… 

 

和也からの告白は、千鶴の観てきた世界を一変させたでしょう。それが、千鶴が苦しみぬいた末掴み取った最強の切り札です。

 

和也が告白してくれるまで、千鶴は和也の言葉の裏に隠された本心に気づくことができませんでした。

 

でも、今は違います。千鶴が本当に苦しいとき、どうしていつも和也は駆けつけてくれたのか、どうして傍にいれくれたのか、その意味を千鶴は分かっているはずです。

 

 

◆俺が 金集める 水原は出ろ! 102話

 

 

◆だから今度は 俺が… 117話

 

 

◆きっと2人の力 ちづるちゃんの想いと 和也君の支え 143話

 

 

◆俺の理想の彼女はさ… 164話

 

千鶴、苦しいときいつも和也は駆けつけてくれた、その確かな真実に目を向けて!今一番信頼してるのは和也でしょ?あの日和也が好きだと言ってくれた言葉を信じればいい!

 

 

 

 

◆君がいいっ 君が! 50話

 

 

◆いつも通りの水原が理想なんだ! 56話

 

 

◆心から好きだって思える人にしようって! 138話

 

君がいいっ 君が!

いつも通りの水原が理想なんだ

心から好きだって思える人にしようって!
 

レンタル彼女と客という関係ゆえに、なかなか気づけなかった和也の想い。でも、これからは違います。千鶴が自分を好きだと言ってくれた和也の言葉を少しでも信じられるなら、信じたいと願うのなら、彼の言葉の裏にある真実に気づけるはずです。

 

和也は千鶴が好き

 

その真実が、傷ついた千鶴を支え、救ってくれると信じています(マジでお願いします)。

 

 

 

件の旅行では、千鶴の気持ちが悪い方向も良い方向にも転ぶ可能性があります。最悪、瑠夏と和也の間に私は入り込めないんだと辛い現実を突きつけられるかもしれません。

 

この日の千鶴の状況や様子を見ると、彼女の落ち込み方は相当です。いくら和也が好きだと言ってくれても、この日言ったことは全て嘘だったと瑠夏が明かさない限り、この傷は癒える気がしません。決して冗談でも妄想でもなく、今の千鶴に必要なものは、和也とのキスやハグだと思ってます。

 

和也が私を好きだという証拠が欲しい

 

瑠夏が和也にもらったもの以上のモノを千鶴に与えなければ、本当にこの傷は癒える気がしません。それくらい深刻に見えます。今回の事件をきっかけに、より良い方向に進んでくれればいいのですが…。それは旅先で、千鶴にどんな状況が与えられるか次第でしょう。

 

 

 

という感じで187話を振り返って、というか千鶴を応援してみました。和也の気持ちが本当に千鶴から離れない限り、きっと彼女は大丈夫。

 

千鶴、とにかく落ち着いて。大丈夫。和也と過ごしてきた時間を信じて!和也の言葉にきちんと耳を傾けて!

 

千鶴はきっと大丈夫、そう信じて2人の恋を見守りましょう。

 

 

 

水原千鶴の視点で振り返る「彼女、お借りします」レビュー&解説「水原千鶴の恋物語」もよろしく!