『博士の愛した数式』
小川洋子
平成十七年十二月一日発行
平成十七年十二月十日二刷
株式会社新潮社
数年前に映画化?されて話題になっていたが、ついつい手が進まず放置していたが、
先日の日経新聞・「何でもランキング」の数学に関する特集でランクインしていたことから、
手に取ってみた。
80分しか記憶が持たない数学者のもとに家政婦として勤務することとなった20代・未婚・1児(10歳)
の母である主人公。数学者(博士)と息子(ルート)、主人公の3人の数学をテーマにした
家庭的な交流を描いた物語。
「素数」、「友愛数」、「完全数」などの数学用語が物語の伏線としてちりばめられており、
小説としての完成度は高い。また、息子と博士を繋ぐ道具として「江夏豊」が使われている
点は非常に独特。
ちなみに、「素数」とは「1」と自分以外の数字では割り切れない数字。
「友愛数」とは自分自身を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなるような数。
「完全数」とは数自身を除く約数の和が、その数自身と等しい自然数のこと。
数学に興味を持ちたくなる小説。