『大合併 小説第一勧業銀行』
高杉良
1992年9月15日第1刷発行
1998年2月23日第15刷発行
株式会社講談社
高杉良シリーズを読みました。
第一銀行の井上薫と日本勧業銀行の横田郁による合併劇・第一勧銀誕生について。
高杉シリーズを読むと、毎回経営者の信念に強く感銘をうける。
井上氏の三菱銀行との合併反対運動。大にのまれる小の悲惨さを戦中に実体験しているからこその
信念。それは、自分が推薦した後継者頭取との骨肉争いを巻き起こしてまでも、譲れない。
その一方で、勧銀との合併を実現させようとする信念。
また、勧銀横田氏は懐の広い、人情派の経営者として描かれている。スタイルの違う二人だが、
信念にかける想いと、それに基づく行動(それは多大な相互譲歩)によって合併にこぎつけ、
世界に通用する日本一の銀行を設立させた。