『宮尾本 平家物語 一~四』
宮尾登美子
2009年1月10日 第1刷
株式会社 文芸春秋
お決まりの大河ドラマネタ。
宮尾氏の平家物語なので、「女性」に焦点があてられた「平家物語」である。
軍記物として華やかな戦が描写されているのではなく、平家の栄華の源泉は
「家族」・「氏族」であったのだということを考えさせられる。
清盛の妻・時子(二位の尼)を中心として、外腹の男子・女子を含めて姻戚関係を持って
勢力を拡張していく。外腹だという葛藤はありながらも、「平家」のために子を育て、
縁組に骨を折るのである。
大河ドラマのような派手さはなくとも、宮尾氏らしい平家物語の解釈であり、一読の価値がある。