田澤孝介氏を知らなかったら、

今の自分っていないんだろうなとさえ思うことがある。

ヤス君と孝介氏は、同じぐらい自分にとって「別格」の存在なのです。


・・・えーと。

今や引きこもり界のカリスマとして、

ブロガーとしてもミュージシャンとしてもある意味有名になった杉本善徳氏ですが(^^;)

彼がソロになる前に組んでいたバンド、Waive。

そのヴォーカリストが田澤孝介氏でした。

あ「こうすけ」ではなく「たかゆき」です、ここ重要。


ある時、ヴィジュアル系の情報番組を見ていたら、

Waiveの大阪ワンマンライブの様子が流れてたんですね。

元々好きなバンドで、CDも持っていたけど、

そのライブ映像見て、

なぜか頭を巨大なハンマーで殴られたような衝撃を受けまして。

気がついたら「自分も歌いたい」と思うようになっていたんですね。

で、勢いで当時通っていたエレクトーン教室と同じフロアでやっていた、

ボーカルスクールの体験レッスンに参加して、そのまま受講することを決めたんです。

我ながら、あの時の自分からしたら、

すさまじい行動力だと思いますよ(^^;)。


なぜそう思うかというと、

それまでの私って、超絶引っ込み思案で、目立つことが嫌いだったんです。

なんつーか、目立てば確実に叩いてつぶされる、

いちゃもんをつけられる、いじめの口実を与えてしまう、

そういう風に考えていたふしがあって、

できるだけ目立たないように、人と関わらないようにすることで、

自分の身を守るだけで精一杯だったんですね。

今でも人ほど怖い生き物はないと思ってるけど、

あの頃はホントに、

雑誌の写真に写っている人の目ですら怖くてしかたなくて、

表紙を下にしないと雑誌を部屋に置けなかったぐらい、

おびえきっていたんです。

その理由についてはまぁ、機会があったら語るとしてだな。


さて、孝介さんを語る上で欠かせないのが、

ちょっとハスキーなハイトーンヴォイスと、圧倒的な歌唱力。

ヴォーカリストとしての才能も基礎技術もしっかり持っている孝介さんが、

「うまい歌よりいい歌を歌いたい」と言っていたのが印象的で。

そっか、歌ってうまいだけじゃだめなのか、

歌にこもっているメッセージを伝えたり、感情をこめたり、

そういう「心」の部分が大事なんだなと。


それからライブに行き始めたり、

当時書いていたWeb日記(懐かしい響き)にWaiveの話題を書いていたら、

いつのまにか仲間が増えて。

みんな住む場所も環境も年齢もバラバラなのに、

Waiveが好き!という共通点でつながった仲間でした。


そして・・・今日のその時がやってまいりました(松平アナ?・^^;)。


私の住んでいる横浜に、

インストアイベントでWaiveが来ることになったのです。

今はなき新星堂ランドマークプラザ店という場所なのですが、

まさか自分の地元でWaiveに会えるなんて思ってもいませんでしたから、

決まったときはびっくりしたなんてもんじゃないです。


そのとき同行したお仲間によると、

その当時、Waiveのインストアイベントってトークだけで、

(それでも十分面白いのですが・^^;)

握手会はやらないというのが基本だったらしいんですが、

なんと!今回は握手会もありということだったので、

お仲間たちが半パニック状態に陥ったのは言うまでもない(^^;)。

そう、こないだのたつきを前にしたアネゴ隊状態ですよ(^^;)。


ベルマーレワンダーランドできたえられていたせいか(^^;)、

憧れの人と対峙しても平常心で話せるという必殺技を、

いつのまにか会得していたワタクシ、

孝介さんに会ったら絶対言おうと思ってた言葉があって。

それを心の中で反芻したあと、握手会の列に並びました。

仲間達の「もう行くの!?私たちまだ心の準備が!」という声を背中に受けつつ(^^;)。


そして列がすすみ、孝介さんの前へ。

私「あ、あの」

孝介氏「ん?」(少し前のめり)

私「あの、私、孝介さんに憧れてボーカル始めました!


その一言に、

目を丸くして「うそ、マジで?ホンマに?わー!嬉しい!俺!」と、

無邪気に喜んでいる孝介さんが、にこっと笑って、

私にこう言ってくれたんです。


「歌はココ(心臓を指さす)やから。一緒に頑張りましょう」


今思うと、ホントにひええええ!なのですが(^^;)。

当時の私、よくそれに「はい、うまい歌よりいい歌ですね!」と切り返せたもんだ(^^;)。

若さかな・・・(おい)。


その後善徳氏(マジックハンド着用・^^;)にある一言を言ったら、

「そりゃマニアックな」と言われて、

善徳さんにマニアックと言われる自分ってなんだと思いましたが、

それはまた別の話で(^^;)。


その時の孝介さんの「歌はココやから」発言って、

けっこう何にでも通じるものがあって。

特に文章を書いたり、演技をしたり、自分を表現するには、

やっぱり心がないとできないわけじゃないですか。

今思い返しても、深い言葉だなと思います。


それからの私は、積極的に前に出るようになり、

興味があれば何でも首をつっこみ、

今まで放置していた勉強も積極的に取り組むようになったのでした。

そして、子供の頃の夢、

「ディズニー映画の吹き替え」をかなえるために、

演技の勉強も始めることになりました。

当然演技やろうってなると、強烈な個性の人とぶつかることになるし、

それで何度もへこんだり、つらい思いもしたけど、

同じぐらいいろんなことを学んで、それが全部今につながってるんですよね。


まぁこれまた諸事情あって、演技のプロを目指すのはやめて、

今は時々朗読やナレーションのゼミに出たりするぐらいですが、

自分の生活の一部分になっています。

歌うことも自分にとってはすごく大切で、

今でもボーカルスクールの発表会に出たり、

カラオケでは率先して周りを盛り上げるような歌を歌ったりするようになりました。

昔の自分からしたら信じられん(^^;)。


歌だけじゃなくてさ、

くどいようだけど、やっぱ人間は「心」なのですよ。

人種とか国籍とか外見とかそういうのじゃなくてさ、

結局のところは中身なんだよなと。

そんなことを、この文章書きながら改めて思ったりするわけで。


そうだ。

今孝介さんアメブロで公式ブログやってまして。

そこで音源も視聴できるので、よろしかったら聴いてみてくださいませ。

そして「ああ、KEIKOさんの原点はここにあるのね」と思っていただけると幸いです。


田澤孝介オフィシャルブログはこちら


まったくの余談なんですけど、

ヤス君と孝介さんって実は同い年なんですよ。

坂本王子も78年生まれだし、

一緒にWaiveやWyseを見に行ったり、

すごく影響を受けた家庭教師の先生も78年生まれ。

この年代の人とは不思議な縁があるような気がするのです。