手術できてよかった | 子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

人生何が起きるかわからない、身内に翻弄されて子連れホームレスになった薄給リーマン一家の自力再生と今。

 

 

 

 

 

 

続きです。

 

大人の虫垂炎は大腸がんなどが原因であることがあるらしく、

子宮がんの検査と大腸の内視鏡検査で大腸がんが原因でないことがはっきりして、

 

緊急事態宣言も明けたので、ようやく手術に一歩前進、

 

新型コロナの感染者が減っているうちに手術をしてしまおうと、

手術日を決めた翌日から、北九州市でみるみる感染者が増えてきた。

 

あちゃー滝汗

 

今更、日程変更しても、先のことはわからないし、

もっと戦々恐々とするようなことになるかも知れない。

 

しかも!手術すると決めて再度CTを撮ると、前回より大きくなってる虫垂笑い泣き

 

手術を決める前は半年くらいは延ばせるかも?と言われていたけれど、

そう遠くないうちに再発しそうではないか。

 

「一週間くらい延ばしても変わりはないと思いますけど」

 

とは言われたけれど、なるべく早く手術をすることに決めたのはきっと正解。

 

大きくなっているので、手術日までの抗生剤を出される。

 

新型コロナに感染することなく、無事に手術を終えなければ、

コロナに罹ったら、虫垂炎の手術が出来ずに再発して手遅れになってしまうかも知れないと思った。

 

その日から我が家ではいつも以上に、気を付けて、

夫は会社から帰宅するとそのままお風呂へ直行するようにした。

 

2月初めに入院した時には、破裂したと思われる日から一週間も経っていたので、

かなり状態が悪く、

 

先生の説明では、手術で癒着が酷い場合には、さらに腸を切ることもあるかもと言うことで(これはかなり現実的)

手術日の2日前に入院して絶食をしてからなので前準備が大変だった。

 

最悪、こんなこともありますよ的な話も、

親のことで慣れっこで、冷静に聞くことができた、

 

「虫垂ガンである可能性も、少ないですがありますので、病理検査に出します。

もし、虫垂ガンだった場合は再度開腹して手術となります」

 

(虫垂ガンだった場合、破れちゃってるからまずいよね)

とは思ったけれど、

 

何故だろう?先生はとても若く、

普通なら、若い先生より、年の行った先生の方がキャリアを積んでいて安心なんて思いそうなものなのに、

 

最悪な場合。。。との説明でも、その先生がするとストンと納得がいって、

この先生なら良くない状況の中でも最善を尽くしてくれると安心できるのだ。

 

説明に同席して初めて先生と対面した夫も、

 

「若いのに、なんか安心感のある先生やな」と。

 

その証拠に、手術の前夜も

「眠れなかったら眠れるお薬を出しましょうか?」と聞かれるものだと思ったら、

 

そう聞かれる前にすでに夢の中で、気が付いたら朝だった(笑)

 

しかも、手術の30分前までタブレットで、

『孤高のメス』って映画を観ていて、

 

どんな内容か知らないで見ていたら、

虫垂炎をこじらせて母親が亡くなったって話があった(笑)

 

そんなのを見ても、全く緊張しなかった。

 

麻酔から目が覚めて、もし人工肛門が付いていても、

それは必要であったからで、

 

なんてことはない、すぐに命が無くなるワケじゃない。

 

全てを受け入れようと、

 

ドキドキすることもなく、落ち着いた気持ちで手術台に上がった。

 

初めての全身麻酔での手術、

いつもは横になるとテンカウント以内に眠れる私だけど、

意外と麻酔ではそんなにすぐには眠らなかった。

 

手術の終わりの頃かな、

「意外と〇〇でしたね」と先生の話し声が聞こえて

またすぐに気が遠くなったような気がした。

 

再び、先生に起こされて目が覚めた。

 

「無事に、最小の傷で終わりましたよ」

 

ということは、虫垂以外の腸を切ることもなく終わったと言うことだ。

 

「やったー!グッド!

先生、あとはあれ・・・

えっと(組織検査って言葉が出てこない)細胞調べて終わり?」

 

「はい、組織検査に出しました、あとは結果待ちですね」

 

目が覚めた時から吐き気はあったのだけど、

我慢していたらウトウトしていた。

 

とうとう我慢できなくなり嘔吐したのが10時頃だと看護師さんに聞いた。

 

まだまだ夜は長いし、

背中や腰も痛いけれど、開放感の方が大きく、耐えられないほどのことはなかった。

 

看護師さんにも、「あら?大丈夫ですか?女性はやっぱり我慢強いですよね」と、

回復のためにも進んでどんどん歩いて、しっかり食べて、

 

順調に回復して退院。

 

その後の病理検査の結果も異常なし。

 

2月の入院の時の辛さに比べたら、今回の入院&手術は怖くもなんともなかった。

 

最初の入院から4か月半、

体調悪化からすると5か月半以上、

 

時間もお金も多くかかったけれど、

破裂したのを一週間も放置して大変なことになっていたのに、

本当にギリギリのところで助かったんだなと、

合併症もなく傷も小さく済んだのは本当に不幸中の幸いだったと思う。

 

コロナ禍の中で、無事に手術できてよかった。

 

たかが虫垂炎だけど、

拗らせたら命を落とす病気でもあって、本当に瀬戸際だった。

 

もっと早くに気が付いていれば、

こんなに大変なことにならずに済んでいたのにと思わないでもないけれど。

 

生きていることに感謝する気持ちはきっと今の方が大きいのだと思う。