紹介状を持って2月に受診した時から、
いずれ開腹手術は避けられないと言われていたのだけど、
入院している間に、福岡でも新型コロナの陽性患者が出て、
心配していた子供たちにも、
コロナを持ってきても、持って帰っても行けないので、来なくていいよ!と言っていた。
我が家は2月初めから、県をまたぐ移動は自粛している。
一旦退院して、体力を回復して、
通院しながら検査をしている間に、緊急事態宣言が出てしまった。
緊急事態宣言中の病院は、患者さんも少なく、
寒くても窓は開けたまま、看護師さんたちは常にドアノブやスイッチを拭いていて、
ただならぬ緊張感が漂っていた。
緊急事態宣言中のイケメン主治医との会話
「緊急事態宣言中には、緊急を要する手術以外は延期するようにとのことなんです、
一応ゴールデンウィーク開けまでと言うことですが、そこでは終わらないでしょうね。。。
うん、次は〇日にしましょう、でもまだこの時に緊急事態宣言が出たままで・・・」
「その時にまだ落ち着く兆しがないであろうと判断した時は、
前日にでも電話でキャンセルで良いですか?」
「はい、こっぴーさんの判断でかまいません、
次は手術のための検査をと思っているので、手術ができないとなるとすぐにする必要もありませんから
この先、いつまでこの状況が続くか、どうなるかわからないので」
先生の読みが当たり、
予定の日のちょっと前に福岡は緊急事態宣言が明けたので、予定通りに受診した。
「状態が悪化していたらすぐに手術をしなければですが、
今の状況ならいくらか先でも延ばせるとは思いますが、
半年先はかろうじて、一年先となると大きな手術になったり、命にかかわることにもなるかと、
出来ればそれは避けたいです」
新型コロナで病院でクラスターが発生したところもあるので、
怖がっている患者さんのいるようで、
出来れば先延ばしに、終息してからしたいと言う人も多いのだろう、
先生の口ぶりはやや説得したい風な感じであったが、
もとより、一年先になんて延ばす気はさらさらない!
半年先だって、今よりもっとコロナが心配な状況になっているかもしれないし、
「私は、この少しでもコロナが落ち着いている今の間に、
第二派が来る前に、出来るだけ早くやってしまいたいと思っています」
「第二派が来ると言われていますね」
「はい、そんなに簡単に終息するものではないでしょうから、
最短で、なるべく早くしておきたいです」
病院嫌いな私が、手術が怖いとか、嫌だとか、全く思わなかったのは、
若くても信頼に値するドクターに出逢えたからなのだろう。
私は、同じように思っている人が多くて、
すぐには受けられないのではと思ったけれど、
2月の入院時より病室も空きが多く、
私が手術を受けた日は、回復室には私一人だった。
特に、緊急事態宣言が明けて、かなり早いうちにだったからなおさらだったのかもだ。
看護師さんに聞くと、
やはり今の状況を心配して、先に延ばしたい人が少なくないようで、
これから徐々に、手術を延期している人たちが希望したら、
先生や看護師さんたちはまた大忙しになるのかもね。
私も決めたはいいけれど、
その後、北九州で毎日たくさんの陽性が出て、どうなるのかと緊張状態だった。
看護師さんも
「早く元気になって退院してお家にこもってください、それが一番安心です」
ステイホーム、ソーシャルディスタンスな日々を過ごしてきた私には、
看護師さんのお仕事は、それまで以上に尊い仕事だと思った。
一刻も早く、ワクチンや治療薬が出来て、
看護師さんたちが安心してお仕事ができる日が来ますように。