生きがい | 子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

人生何が起きるかわからない、身内に翻弄されて子連れホームレスになった薄給リーマン一家の自力再生と今。

思えば、昨年の今頃、

おじいちゃんはすごーく愚痴が多かった。


同じことを繰り返し繰り返し言っていたし、

いよいよかな?と思ったこともあった。

字を書くにも手首が痛くて、

もう年賀状も書けないと悲しそうだった。


普通なら、同居している息子だの娘だのが年賀状もプリントしてくれて、

あとは宛名を書くだけだったりしてくれるんだろうに、


おじいちゃんにはそんなことも義兄や義姉には頼れないのだ。



夫も「最近、俺が帰る時に悲しそうな顔するんだよなぁ」


「私たちでもマメに行って連れ出してあげよう」


と、夫と二人でちょくちょく食事に連れて行ったりしていたのだけど、



今年の2月には2年ぶりくらいに息子が突然帰省して、


おじいちゃんを食事に連れて行ったり、色んな話が出来て、

8月にも帰省して顔をみることができて、


その後も、ちょくちょく夫と二人で顔を出したり連れ出していると、



おじいちゃん、どんどん元気になってきて、


去年はしめ縄を付けていて転んだらしいのに、

今年は6メートルもある木にするすると上って剪定してたし、


毎朝、新聞を隅から隅まで目を通して、

息子に関係ありそうな記事を大きな丸で囲んで切り取ったりが毎日の楽しみになって、


同じことを繰り返し話していたのも改善され、

昨年とは見違えるほど表情も明るく、若々しくなってきた。


クヨクヨと愚痴っていた昨年の今頃がウソみたい。



おじいちゃんにとって、

孫たちの活躍が何よりの幸せであり、生きがいなんだろうなぁ。



米寿のお祝いも、昨夜遅くに30日にしようと言うことになり、


あいにく息子が間に合いそうもないけれど、

最近なかなか会えていない娘を中心に決めて、おじいちゃんにも伝えた。



老いれば老いるほど、若いものにはわからない物悲しさがあるんだと思う。


せめて、おじいちゃんが生きてきたことが無駄じゃなかったんだって思えるように、

楽しいこと、嬉しいことは自分たちだけじゃなく、おじいちゃんとも共有して行きたいな。



「ずいぶん嫌なことも言われたり、辛い思いもさせられたのになぁ



「いやいや、お互いの両親の中でおじいちゃんは一番優しいよ」



自分の両親が困ったちゃんだと義理の親が優しく思えて、

それはそれでいいのかも?(笑)