汚れる仕事をしている夫は、
仕事終わりに会社でお風呂に入るので、普段は家で入りたがりません。
お風呂嫌いなので、お休みの日も声をかけないと知らん顔してパスします。
昨夜のこと、
お風呂から上がってきた夫が私に、
「おまえ、身体洗ってるか?」
「へっ???」
私が臭いとでも言いたいのか、とちょっとムッとしていると、
「石けんもボディソープもなかったから、どれで身体洗ってるのかな?と思って、
まだそんな不自由させてるのかな?と思ったら、俺、悲しくなっちゃった」
たまたま前日に石けんを使い切ってしまって新しいの出すの忘れてたんだった。
お年頃の娘は最近、LASHを使いたがって自分用にあれこれ買うのが楽しいようなので、
石けんは私しか使ってないからすっかり忘れてたわ。
それにしてもいい年したおっさんが、
お風呂で悲しくなっちゃった・・・ですと
「お風呂で泣きそうになったん?」
「うん、ちょっとね」
もう爆笑
確かに昔、石けん1個にも困ったことあったよね、
シャンプーが買えず浴用石鹸で髪の毛洗ったこともあったよね。
「大丈夫よ、贅沢な素材をたっぷり使ったハンドメイドの石けんがいっぱいあるから、
今は顔を洗うような石けんで身体も洗ってるよ」
今はこんな夫も、
以前は自分だけ良けりゃいい人で、そりゃ~色々ありました。
家族に対しての思いやりを持てるようになるまで、長い長い年月がかかりました。
後輩たちから、
「うちの会社の給料でよく子供を留学させたり大学にやったりできたよね?
高校にやるのだって厳しいよ」
そう言われるようになってから、
やっと私の工夫や努力が並々ならないものだと理解してくれるようになった頃からかな?
夫が変わったのは。
今でも夫の記憶力のなさと頼りなさに、頭を抱えてしまうこともありますが、
家族への思いやりだけでも育った分合格なのかもなぁ。
うちは夫が女性的なんでしょうね。
何か問題が起きても、オロオロするばかりで、
「心配すんな!私について来い!」と言うしかないですもん。
そうやって抱えきれないこともいっぱい抱えてきて、
心が弱ってしまうと、のん気な夫の存在がたまらなくなることもあります。
私は夫に頼られるより、私をバカにするくらい頼りがいのあるしっかりした男性になって欲しいんだけどなぁ。
夕食後、
「クッキーが食べたいなぁ、あぁ、あの美味いクッキーが食べたい」とうるさい夫。
前日カカオニブクッキーの生地を作っていたのを横目で見てて、
「一体いつ出てくるんだ?」と思ってたのでしょう。
冷凍庫に入っていたのをカットして、焼きました。
焼きあがるのを待って、熱々に手を出そうとするから、
待て!
「焼きたてのクッキーは柔らかいんよ、冷めてサクサクになるの」
「ふ~ん、もう食べていい?」
何度も聞いてきます
我が家の大きい子供は永遠に子供のままのようです(笑)
たぶん、次回はまた忘れて熱々のクッキーに手を出して
「これ、生焼けだ!」と騒ぐことでしょう。
イライラした時に心を落ち着ける呪文は、
ワレナベニトジブタワレナベニトジブタ・・・
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