映画を見ようかと迷って、先に小説を読んでみました。
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思わず私が生活していた地名や良く知っている場所の名前が出てきて、
みるみるうちに話に吸い込まれていきます。
出てくる場所、全部知ってるし、
具体的に地名が出てなくてもだいたいどこかイメージできる。
最近、たまたま手に取った小説が自分が良く知っている土地が舞台だとか、
読んだ小説の作家が友人の幼馴染だったとか、友人のお父さんだったとか、
後から知ることもあり。
中には主人公がご先祖さまだったと言うのもありました。
長く(といってもせいぜい四十数年だけど)生きていれば、
妙に小説とご縁があったりすることもあるものなのでしょうね。
と、余計な話は置いといて、
上巻は、下半身にまつわる表現が多くて、
「やっぱり男性の作家さんは苦手だわ」と思ったものの、
「あぁ、確かにこんな人居る居る」
「私にもそんな部分ある、そうよ、そうなんよ!」
私は地味で貧乏にひたすら耐えるだけの人間だと思われているんだろうけど、
そんな私の中にもそうじゃない私が確かに隠れてる。
それを貫き通すために譲れないこともある。
読み終えた後、買ったことも後悔するようなものが少なくないなか、
久しぶりに余韻の残る作品でした。