教育費の話を書くって言って、時間が経ってしまいました。
こう言う話題って難しいですね。
たとえばね、旦那さんが高給取りなら子供が大学に行く時になってから焦っても間に合うと思うんです。
実際、私の周囲の人で経済的に恵まれてる家庭ほど、教育ローンを組んでたりします。
返せるアテがあるんだからそれはとても幸せなこと。
でも経済的に恵まれない家庭だと・・・
天を仰いでもお金は降ってきません。
今の生活でも大変なのに、ローン返せます?
宝くじに当たるとか、実は大金持ちの隠し子で遺産が転がり込むとか、
そんな夢みたいな妄想に逃げたくなっちゃいますよね(笑)
知り合いに本気で夢みたいなこと考えちゃって、
パチンコにのめりこんで家庭を壊しちゃった女性も居ます。
わからんでもないですよ、ほんとに生活苦しいのってしんどいんだもん。
でも一攫千金をアテにした生活ってもう破綻してるのと同じです。
そんな家に限って年取った親は病弱だったりって時代劇でもお決まりパターンでしょ?
極貧スパイラルですよね(笑)
我が家もお互いの両親が大病続きで、看病できる人間が私しか居ないという
猛烈極貧スパイラルに長年引きずり込まれております。
おまけに夫も「俺が大学行ってないのになんで息子を大学にやれるんや!」
と言う八つ当たり的発想で、
「貯金もせんで生活費に使ったらいいやん?」とまで言ってました。
でもね~、今月1万円の貯金をせずに使っても、たいして潤わない。
潤いを感じないのにお金も貯まらない。
そんな結末は考えなくてもわかりますよね?
毎月工夫してほんの1万円でも貯金をすれば、5年後、10年後、必ず違いがでます。
苦しい時ほど貯金をするんです。
10年間貯めたものが裕福な家庭の一回のボーナスに満たないものでしかなくても
貯金するんです。
手元に7千円あるとします、それを食費に使えばちょっとリッチ、
でもあえて買い物には行かず、冷蔵庫の中のものを工夫して料理を作る。
また次の日も、もうギリギリだと思った日からさらに1日頑張ってみる、
そんな繰り返し。
その小さな工夫がやがて大きな違いになるんです。
そうやってやりくりした家計からさらに3千円を捻出して1万にして貯金。
そうやって貯めたものは簡単に無駄遣いなんて出来ません。
生きた使い方をしたくなります。
そんな貧乏ったらしいことしたくない?
したくないですよねぇ、私もしたくないもん。
って言うか、もともとは私って類まれな浪費家なんですよ、
信じられないでしょ?
超浪費家なDNAを受け継いでますからね~。
自分をコントロールするのはそりゃ~もう大変でした(笑)
我が家では時々思い切った贅沢をします。
海外旅行とか美味しいものを食べるとか、
短期語学留学やホームステイも子供の経験としてさせました。
本物、良いもの、経験にはケチりません。
本物を知ると普段のどうでもいいレベルの物欲のコントロールが出来るようになると思っています。
息子をやっと卒業させたから今だから言えること、
諦めたり、人を羨んで努力を怠ってたら状況は変わりません。
なかにはおじいちゃん、おばあちゃんたちが孫の学費を応援してくれる
そんな恵まれた家庭もあります。
学費の心配をしないでいいってだけでもそりゃ~羨ましいことです。
でも、貧しいときにした工夫と努力って間違いなく自分のものになって、
やがて形勢が逆転することもあるんです。
誰もが我が家は子供を大学にやれないと思っていました。
私は何も言ってないのに、息子は進学校に行ってるのに、
近所のおばちゃんたちは
「○○くん(息子)就職決まった?」なんて聞いてきてたんですよ。
ほんっとに余計なお世話ですよね~。
貧しいからこそできる教育ってもんもあるんよね~
もし、経済的に恵まれてないとしたら、
周囲の人と同じ発想で生活してたらその状態から抜け出せませんよ。
入ってくるものを増やすのが1番とってり早いのかもしれないけれど、
出て行くものを見直すだけでかなりの違いがでます。
それはケチるんじゃなくて工夫するってこと、
小さな積み重ねがやがて大きな実を結ぶ日が来るんです。
うちより裕福なのにいつも「うちは貧乏だから」と暗くなっていたTさん、
周囲のおばちゃんに「あんたとこはお金がないけん無理やろ?」と言われて悔しくて、
つい張り合って無理をしたりしてたんだそうです。
「私なら、うん、無理です、そんなもんとても買えませんって言うよ!
あんなもん要らないもん」
「私もそう言えればいいんだけどね、貧乏って思われてると思うと悔しくて
つい無駄なもん買ってしまうんよ」
そうやって生きた使い道が出来ないってもったいないことです。
そしてある程度の収入があるにも関わらず、また苦しい生活と向き合うことになる。
「そんなもん思われたってニコニコ笑って、はい、貧乏です!って言ってりゃいいじゃん?
そうやって見下した人があとで口をあんぐりするようなことを実現できるように、
自分たちがしっかり根を張ってればいいの」
ちなみにこのTさん、私より6歳年上です。
生意気ですね、私
はい、貧乏です!って言っていた私に
その近所のおばさん、口あんぐりでした(笑)
「あんたって貧乏とか言ってて、実はしっかりしてたんやねぇ、
次は何やりだすんやろか?って思うよ」
やったー!
近所の噂好き、うるさ方のムカつくおばさんにこう言われた時は、
ちょっと勝った気分でしたよ。
20年近い、長い長い勝負でしたけどね(笑)
経済的に恵まれない我が家でも、
どうやら1番大きな人生の山を自力と工夫で乗り越えることが出来そうです。