天王山の夏休み 起死回生 | 子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

子連れホームレスからの再起・・・私の貧乏の戦い方

人生何が起きるかわからない、身内に翻弄されて子連れホームレスになった薄給リーマン一家の自力再生と今。

何故、天王山の夏休みってタイトルにしたのか?


文字通り、夏休みが起死回生のチャンスだからです。


その①  その②  その③  ←過去記事



高校2年夏休み前の3者面談でも、

もうこのあたりの超低空飛行で行くんじゃないか?と

先生方も思ってらっしゃったと思います。


卒業したら就職すると、そんな言葉まで出た3者面談、

先生方も大慌てでした。

いくら成績不振だからって、それでもそこそこの私大には行けるくらいはあったからです。



「物理、難しいもんね~お母さんも物理には手こずったよ

難しいで当たり前やん、物理やもーん!」


「授業の意味がわからんの、○○って何なんやろか?って思うと謎が謎呼んで頭に入ってこん」


母は、子供にだけ努力させようとは思ってませんよ、

息子がそんなこと言う前に図書館で物理関係の本を山のように借りてきては、

子供たちが寝静まった夜中にせっせと読んでいました。


もちろん、自分で教えられるワケもなく、

物理のどこで躓いてるかを理解するためにです。




その他にも本屋さんで いい本はないか?と探していました。

勉強の本じゃなくて、
楽しんで能力を発揮できる手助けになりそうな、そんな都合のいい本(笑)


あくまでも勉強色は出しません、

マジックハンドで背中を掻くようなもどかしさ





見つけました!


まだ本棚にあると思うんですが、

『面白くてやめられない論理パズル  (Amazonへリンク)


確かこのシリーズだったと思います。

論理的思考で問題を解いていくもので、意外と面白いんです。



成績不振から、勉強から遠ざかりたかった様子の息子、

面白い!とこの本に夢中になっていました。


(※あくまで息子に合うってことで、誰にでもと言うわけではないと思います)



この本の問題を容易く解いていく息子を見て、思わずニヤリ!



コレはいけるぞ!







論理パズルがキッカケとなって、物理を理解出来るようになってきた息子。



子供の頃から雑学として覚えてきたことが教科書の中とリンクして、

平面の教科書の中の内容が、次第に頭の中で立体的に組み立てられていく、

例えると、そんな感じだったようです。


「すっげー物理って実は面白いかも?

何で今までわからんかったんやろ?」


夏休み明けの模試で、

苦手だったはずの物理が校内トップ、

福岡県内2位


全国でも上位に入り、

偏差値も今まで見たことのない数字を出すようになりました。


まさかの大躍進に、校内を歩いていると「良くやった!」

と教科担当以外の先生からも声をかけられたそうです。


そのテストではまだ習ってなかった内容が含まれていて、

公式を応用して正解を導き出したことを評価されてから、

息子は本当の努力家へと変わり、


やがて、苦手だったはずの物理が他の教科も引き上げる原動力になっていきました。


東大、京大模試と言われる試験で、日本有数の進学校の子たちに混じって

息子の名前が上位に入りました。



幼児の頃から英才教育を受けてきた子供たちと息子が肩を並べた瞬間です。




高校3年の1月、センター試験後の受験校最終決定の面談時のこと。


親子漫才みたいですね と担任に爆笑されてしまいました。


その先生、今でも私のことを、

卒業生のお母さんに面白い人がいたと生徒たちに話しているんだそうです。



さては、惚れられたかな?(笑)


「息子さんから聞いてるんですが、どうしてそんなユニークな教育をされたんですか?」


「私たちのような親は塾にやれる余裕がわけでもなく、

唯一他の親より勝ってることは、子供たちの気持ちにより近いことだけなんです。

どんな教科が苦手か、どこで躓きやすいかはDNAでわかります。

マイナス面をプラスに変えようと思っただけなんです。

他の子たちと同じようにしていては、結局あとを追っていくだけで、

人と同じラインに並ぶだけで精一杯。

他の人より一歩前に出るためには、同じことをしていては難しいんじゃないでしょうか?」



その後も紆余曲折、色んなことがあり、色んな人たちと出会い、今があります。



贅沢を言えば、ちっとも親が望んだ通りには行かなかったんだけど、

自分の道を自分で決めたことは評価しなきゃいけないのかな?



今の息子はやっとつぼみ

これからは自分の力で花を咲かせ、実をつけて欲しい。


まだまだ一筋縄じゃ行きそうにない息子、

どんな実をつけるのか、きっと、これからもハラハラしながら見守り続けるんでしょう。



絶体絶命、

どうしようもないと思った時ほどチャンス!


勉強のことじゃないんです、

息子はたまたま適正が勉強であっただけで、

それを生かした道が息子らしく居られる場所だっただけです。





どの親も、自分の子どもは天才かも?って思った事があるはずです、

その時の気持ちを思い出してみて、

思い通りに行かないからって諦めないで!

子供も自分の可能性を見つけるのに必死なんです。

親が先に諦めたら、子供はもっと混乱します。

1番身近で信じてあげられるのは親しかないんです。

勉強だけでなく、子供の可能性を広い視野で見られるように・・・


そう、もう一度自分に言い聞かせている私なのでした。



って、夏休みの終わりにこんなこと書き終えても、もう終わってるし(汗)