クンルンネイゴンはおもしろい。
いまだによくわからないからおもしろい。
いまだに法則が発見できないからおもしろい。
クンルンネイゴンを行っていると、いろいろな現象が自然に、唐突に起こる。
体が熱くなる。
頭頂が、額が、胸が冷える。
体が揺れる。
体が回転する。
腕が跳ね上がる。
脚が振動し、さらに体全体が振動する。
実習を続けていくことで様々な現象が起きる。
そして現象は変化していく。
私はなにをやればどの現象が起きるかという法則をいまだに発見でいない。
脚の振動がなかなか起きないのでいろいろと工夫してみた。
最初は脚の筋肉を疲れさせればいいのだろうとスクワットなどの筋トレをやりこんで、クンルンネイゴンを行ってみた。
脚が疲れて姿勢を維持できなくなっただけだった。
五行気功を長時間やりこんだ後、脚の振動が起きた。
ただ脚を疲労させればいいというわけではなく、五行気功などの立ち行をやりこんで脚の経絡を開くことが必要なのだとわかった(と思った)。
次の日、同じく五行気功をやりこんだ。
脚の振動は起きない。
「五行気功が鍵かと思ったのにちがうのか」とがっかりして五行気功は適当に済ませてクンルンネイゴンを行うと激しい振動が起きた。
「そうか、集中しすぎていた。リラックスして五行を行うことが鍵だ」と気付いた(と思った)。
次の日あえてゆるーくやってみた。
振動は起きない。
2,3日続けて脚の振動が起きた。
「もう意識しなくても自然に脚の振動が起きる状態になったのか」と喜ぶ。
次の日、びくともしない。
最近、上半身の動きが小さくなってきた。
Krantiさんから動きは小さくなっていくと聞いたことを思い出す。
「少しは修行が進んだということかな」と喜ぶ。
次の日、上半身が大暴れ。
法則を見つけたと思っても、すぐに裏切られる。
頭がこうだと思いついても、体が「それはちがうよ」と返される。
体と遊ぶというより体に遊ばれているようだ。
結局、体は他人なのだ。
自分ではない。
「人間」の領域にあるのではなく「自然」「野生」の領域に属している。
クンルンネイゴンがおもしろいのではなく、体がおもしろいのだ。