前述のクンダリーニ・ヨーガを修行していた時期、体脱体験(肉体から意識が脱け出したように感じられる体験のこと)がいくらかあった。
その中でも特に面白いと思えるものを書く。
寝たまま、瞑想修行をしていた私は半覚醒状態(眠っているわけではないが、起きているわけでもない。正確には体は完全に眠っているが、意識は通常以上にクリアな状態。ある程度瞑想修行をしたことがある人なら理解してくれると思う)に入った。
いつも通り、体のまわりにヴィジョンが見え始める。
ヴィジョンはどんどん切り替わる。
映像が切り替わるスピードが徐々に速くなり、点滅するようになった。
そのとき、突然体の中でエネルギーが上昇し始めた。
ただし、体の中央部ではなく、やや左側に。
その次がさらに奇妙で左後頭部に穴が開き、上昇したエネルギーが噴射した。
まるで、タイヤの空気漏れのように。
噴射するエネルギの勢いで上半身が垂直になるまで持ち上がった?
エネルギーの噴射が終わると同時に上半身はパタッと倒れ、そのまま眠ってしまった。
次の日、グルに「これは現実に起こったことなのでしょうか?」と聞いた。
すると「現実かそうでないかは重要ではない。重要なのはイダー管(体の左側にある陰のエネルギーが通る氣道)が詰まっていること」と言われ、「イダー管を浄化する呼吸法をするよう」指導された。
さて、当時の私がグルの言いつけ通り、ちゃんとこの呼吸法を行ったかというと……?
やるわけないでしょうw
きちんと言いつけを守れる人間だったら、こんな体たらくじゃありません、トホホ。