埼玉に家をもとう -5ページ目
情報という尺度で描いた住宅には、家族の姿がない。

いったいどこにいったのか?

家族はそれぞれ別々の情報機器を使って外へ「出かけて」いるのだ。

電話、インターネット、デジタルテレビ、携帯電話…。

その姿はまるで、外部の情報網によって家自体が引き裂かれているかのようだ。

子ども部屋という「家」は母船の「家」から浮上し、情報という空を縦横無尽に飛行しているのだ。

あるいは情報の海を漂泊しているといってもいいかもしれない。

パソコンネットワークに情報で対抗できる親なんかいない。

携帯電話での友だちとの会話に対抗できる親密感も難しい。

でも、それは世界中で起こっていることです。