未だに俺が追われる理由は分からない。いや、正確には表面的な理由なら分かる。ガフスの表情、そして態度の激変は間違いなく、魔力計測器に「ヤミ ERROR」と表示されたことが起因となった。しかし、恐らく闇属性の魔力を意味するその表示がガフスを驚かせ、俺を捕らえようとするに至ったかが分からない。
「カエデは魔法を使えるのか?」
気になって尋ねると、カエデは混乱のせいか下を向いていた顔を上げ、少しだけ得意げな表情になった。
「使えるよ!見ててね…ほら!」
突然、一杯に広げた小さな左右の手の平の上に、水色の蝋燭の灯のようなものが現れた。
「おー、凄いなカエデ!」
「えへへ…。でもお姉ちゃんはもっともっと凄いんだよ!」
素直に照れながらそう答えるカエデは知らなかったようだが、闇属性の魔力には何か秘密があるのだろう。ヘレンネの村長であるコノハならその秘密を知っているかもしれない。
少しばかりの期待を持ち、さらに20分ほどヘレンネへの道中を進むと、俺の視界にボンヤリと煙のようなものが見えてきた。俺は驚き、すぐに横にいるカエデに尋ねた
「カエデ!あの煙が見える方向って…」
そう言われ、俺の視線をたどったカエデは、その視線が煙を捉えるとすぐ顔を真っ青にした。
「みんな……!お姉ちゃん…!!!」
つづく
というわけで色々設定ゆるゆるですいません…
明日に続きます~
