…何が起こった!?
混乱する思考の中、俺は自身の本能が発した「逃げろ!!」という命令に従い、部屋を飛び出した。
「決して逃がすな!捕らえろ!!」
というガフスの怒号が聞こえてきたが、俺は振り返りもせず、無我夢中で屋敷の中を駆けた。
ここから先のことはあまり覚えていない。後にカエデから聞いた話では、鬼のような形相で屋敷から飛び出してきた俺は、カエデの手を握るや否や呆然とする門番には目もくれずに村の外へ駆け出したらしい。
そして、数秒後に追って出てきた屋敷の兵士達に追いつかれそうになると、俺は突然振り返り右手を大きく横に振り払った。するとその軌跡上に炎が放たれ、兵士達の足止めになったそうだ。
こうしてなんとか兵士をまいた俺は、何度も言葉に詰まりながらカエデに事情を説明し、一先ずコノハのいるヘレンネの村に戻ることにした。
つづく
一年ぶりの更新です…。今後はバンバン更新しますので、再びおつきあいをお願いします。