唐突ながら、この4月に施行される「改正障害者差別解消法」の話。

 

こちら、ヤフーニュースでも扱ってましたし、ご存知の方も多いことでしょう。

 

 

イオンシネマを運営するイオンエンターテイメントは3月16日、映画館を利用した来館客に対し、従業員が不適切な発言したとして謝罪文を発表した

 

イオンシネマを利用した車椅子ユーザーが、映画の鑑賞後、スタッフから今後は別の劇場を利用するよう伝えられたという趣旨の投稿をSNS上で出したところ、イオンシネマ側の対応を巡り議論を呼んでいた。

 

同社は、【弊社従業員による不適切な対応に関するお詫び】と題する文書を発表した。

 

イオンシネマシアタス調布のグランシアターで、来館客の映画鑑賞後、従業員が移動の手伝いをする際に不適切な発言をしたことが判明したと報告。「楽しみに当劇場にお越しいただいたにも関わらず、不適切な対応により大変不快なお思いをさせてしまいました」と述べ、謝罪した。

 

同社は今回の件を重く受け止め、「従業員へのお客様対応の教育再徹底と再発防止策を講じると共に、設備の改善を進め、お客さまの信頼回復に努めて参ります」としている。

 

改正障害者差別解消法の施行により、4月1日から、障害のある人への合理的配慮の提供が企業や店舗などの事業者に義務づけられる

 

 

 

毎度のことですが、この手のニュース、何やら遠慮が、いや、それこそ配慮があるのでしょうか。

 

「不適切な発言」「不適切な対応」の中身が、具体的にどういったものだったのか分からず、正直、判断のしようがないという・・・

 

 

こちら、イオン側の「お詫び」を読んでも、やっぱり何があったのか分かりません。

 

 

 

 

で、当の車椅子ユーザーさんのポストというのが、こちら。

 

 

久々に悔しい気持ちになった。 

 

今日は映画「#52ヘルツのクジラたち」を見てきたんだけど、トランスジェンダーの人が生きづらさを抱え差別を受ける話で辛すぎて発作起きるくらい泣ける映画だったんだけど、その後更に泣ける事があった。 

 

ちょうどいい時間の映画がイオンシネマのグランシアターっていうちょっとお値段張るけどリクライニングできて足があげられるプレミアムシートがある豪華な劇場で4段の段差がある席しかないところで見たんだけど、今まで何度もその劇場に一人で見に行って映画館の人が手伝ってくれてたのに、今日は見終わった後急に支配人みたいな人が来て急に「この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互いいい気分でいられると思うのですがいいでしょうか。」って言われてすごい悲しかった。。 

 

「え、でも今まで手伝って頂いて3回以上ここで見てるんですが?」って言ったら、他の係員に聞いたところそう言った経験はないとおっしゃっていまして、ごめんなさいって謝られて、なんかすごく悔しくて悲しくてトイレで泣いた。 

 

「52ヘルツのクジラたち」のトランスジェンダーでやり場のない悲しさを抱える主人公と重ね合わせて余計泣いたw 

 

なんでいきなりダメになるんだろう! 悲しさを通り越して今は行き場のない怒りに変わってきた。 

 

その時に言い返せなかった自分にも腹が立つ。 

 

イオンシネマの社長と話し合いたい。

 

 

 

いや、何か・・・


 

イオンシネマ、中島涼子さん、双方のポストに様々な返信があるわけだけれども。

 

ヤフーコメントにしても、けっこうな数の書き込みがあるのだけれども。

 

 

 

率直に言って、「親切にしてもらって感謝」が、繰り返されるうち「当然のことをしてもらえなくて遺憾」に変化した、的な感じかなと。

 

ぶっちゃけ、「配慮(気遣い)」を「義務(ねばならない)」とするということ自体、いささか無理があるような気がしないでもないです。

 

 

こちら、内閣府によるリーフレット。せっかくなんで、順を追って見ておきます。

 

 

不当な差別的取扱い・・・差別は不当に決まってる、と言った人がいるとかいないとか。

 

合理的配慮の提供・・・合理的は人によって差があったり、配慮も人によって違ったりで。

 

 

 

「合理的配慮」の内容は、障害特性やそれぞれの場面・状況に応じて異なります。

 

また、障害のある人への対応が「不当な差別的取扱い」に該当するかどうかも、個別の場面ごとに判断する必要があります。

 

・・・これはもう、どうしたものか、困ってしまいますね。なのに、具体例等についてあらかじめ確認するようにと言われましても、です。

 

 

 

障害のない人は簡単に利用できても、障害のある人にとっては利用が難しく、結果として障害のある人の活動などが制限されてしまう場合があります。

 

・・・それは、そのとおり。

 

社会は、8割、9割の人(健常者)にとって、便利で快適なように作られて(税金が使われて)います。

 

だからこそ、そこからこぼれてしまう人(障害者)には、別途、補助金やサービスが提供されて(税金が使われて)いるわけで。

 

いずれにせよ、合理的かどうか、過重な負担かどうかは、個別に判断する必要があります、と言われて(突き放されて?)しまうというね。

 

とりあえず、「前例がありません」「特別扱いできません」「もし何かあったら…」「◯◯障害のある人は…」が禁句だということだけは理解できます。

 

要は「建設的対話」を通じて相互理解を深め、共に対応案を検討していくことが重要です、だそうで。断るにしても「言い方」が大切だよ、という話ですね。

 

 

 

ここは、やや理想に過ぎる感ありですが、まあ、頑張るしかないですわね。

 

 

 

何かする(しない)場合、まずもって「一律」はダメということで。いずれにせよ、理由を丁寧に説明し、理解を得るよう努めることでしょうか。

 

 

 

理解、確認、備え・・・「社会」の一員として振る舞うのは大変です。

 

 

    

 

 

ま、ともあれ、勝手な判断は事故(訴訟)のもと。

 

この法律の求めるところが容易く実現できるとは思いませんが、配慮を求める側、提供する側、双方とも、法律を盾に、相手を遣り込めるような挙に出ないことを願っています。

 

不快になるための法律じゃありませんからね。


 

令和3年に障害者差別解消法が改正され、事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されました。このリーフレットは、改正法の施行について、事業者の皆様を始め、広く国民に周知を図るため、作成したものです。

 

【全体】 印刷用(PDF形式:1,824KB)

 

 

 

そんなわけで、理詰めで考えようとすればするほど分からなくなる、非っ常に曖昧模糊とした話。

 

やはり、これは本当に法律で扱うべきことなんでしょうかという、根本的な疑問も無きにしも非ず、です。

 

 

こちら、けっこう前の動画になりますが・・・

 

 

 

これまた、皆さん、それぞれ言うことが違うというね。

 

 

ただ、いみじくも、乙武さんが御自身の体験について言っているように、揉める原因のほとんどは「言い方」にあるようで。

 

冒頭のニュースも、つまりは「言い方」とか「態度」みたいなところが原因でしかないような・・・

 

 

それが、世間に知られ騒ぎになるのは、揉めたからこそ、そうなるのであって。

 

おそらくは、はるかに多くの、気分良く「配慮の遣り取り」ができた事例や、それなりに折り合いを付けられた事例があるはずで。

 

 

「合理的配慮」の申し出も提供も、その時その場で向かい合う人と人との、対話に始まって対話に終わるもの。

 

障害の有る無し関係なく、お互いに(!)配慮が必要なのは言うまでもありません。

 

世に広く訴えて状況を変えたい、という姿勢を全否定はしませんが、(健常者と障害者との)相互理解を深めるという意味では、逆効果にも成り得る、ということだけ、忘れないでほしいなと思います。

 

 

こちら、以前書いたものです。

 

「合理的配慮を求めるには、合理的判断力が必要なんだなあ」

 

 

 

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

 

 

先の金曜日、(今のところ)半年毎の精神科受診日でした。

 

例によって「食事摂れてますか」「眠れてますか」「仕事は上手くやれてますか」といった問診、約5分。変化なし。

 

 

 

あとは、前回「(ウイリアムズ)症候群だし、一応ね」ということで採取された血液検査の結果。数値の意味は全くわからないけれど「特に異常はないね」ということでした。

 

 

 

そしてこちら、3週間ぶりでウチに来た V3 の作品、「ダイヤちゃん」。

 

 

 

 

 

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「障害者の差別解消に向けた理解促進ポータルサイト」なるものがありまして。

 

様々な障害について、それなりに網羅してます。

 

が・・・

 

こちら、その中のひとつ、知的障害関連のモノ。

 

 

特に1つ目の事例について。

 

いやいや、それは・・・知的障害の困り事じゃないですよね、です。

 

 

知的障害のある方は、概ね18 歳頃までの心身の発達期に現れた知的機能の障害により 、知的な遅れと社会生活への適応のしにくさのある方です。重度の障害のため常に同伴者と行動される方もいますが、障害が軽度の場合には会社で働いている方も大勢います。

 

主な特徴

  • 複雑な話や抽象的な概念は理解しにくい
  • 人にたずねたり、自分の意見を言うのが苦手な方もいる
  • 漢字の読み書きや計算が苦手な方もいる
  • ひとつの行動に執着したり、同じ質問を繰り返す方もいる

 

うん、まあ、そうなんですけどね、と言うしか・・・