唐突ながら、伊与原新さんの『月まで三キロ』という小説があります。

 

 

 

「この先にね、月に一番近い場所があるんですよ」。死に場所を探す男とタクシー運転手の、一夜のドラマを描く表題作。食事会の別れ際、「クリスマスまで持っていて」と渡された黒い傘。不意の出来事に、閉じた心が揺れる「星六花」。真面目な主婦が、一眼レフを手に家出した理由とは(「山を刻む」)等、ままならない人生を、月や雪が温かく照らしだす感涙の傑作六編。新田次郎文学賞他受賞。

 

 

 

「月に一番近い場所」⎯⎯「月まで三キロ」まで、ウチから何キロ?

 

ということで、Mommy & V3 を道連れに、行ってきました。

 

 

振り向くと船明ダム。「ふなぎら」と読むそうです。キラキラネームだ。

 

 

前日が雨だったので、湖はいささか泥色でしたが、良い雰囲気でした。

 

 

 

 

・・・と、それだけでは、あんまり過ぎるので、そのままプチプチ放浪へ。

 

 

「月」(県道360で橋を渡った天竜川右岸側)までは行かず、国道152へ戻って天竜川左岸もう少し上流へ行くと、今度は「ゆめのかけはし」なるものが。

 

何故、そんなモノが? という感じの、ダム湖にかかる人専用の橋。平成12年竣工。V3 と同い年でした。

 

 

 

 

 

 

実はコレ、鉄道になるはずだった、という話でして。

 

「ゆめのかけはし」の右岸側は、どこまでも真っ直ぐな道が続き・・・

 

 

 

左岸側は(ちょっと分かりにくいかも、ですが)橋脚だけが続いていました。

 

 

 

 佐久間線(さくません)は長野県伊那地方と静岡県遠州地方を結ぶ路線として計画された鉄道路線である。旧国鉄二俣線・遠江二俣駅(現天竜二俣駅)から飯田線・中部天竜駅までの約35kmの路線(橋20カ所、トンネル14カ所)として開通する予定で、1967年(昭和42年)7月12日に総工費81億円の予定で建設を開始したが、1980年(昭和55年)約13kmの区間で工事が進められ、路盤が約50%完成したところで、国鉄再建法により工事が凍結、工事そのものが中止された。遠江二俣 - 遠江横山には、築堤やトンネル・橋などが、現在も所々残っている。未完成のまま放置されたトンネルの内幾つかは民間に払い下げられ、椎茸栽培やワインセラー等に転用するなどして活用されている。

 

 

 

そんなわけで「ゆめ」を堪能した後、「まぼろしの佐久間線」沿いにある「道の駅」でお昼に。残念ながら、花桃は過ぎてましたけれども。

 

 

 

 

 

でもって、午後は、地図でたまたま目についた浜松市秋野不矩美術館へ。

 

これは・・・「茶室」!?

 

 

写真左側の、嘴に見えなくもないところが扉になっているようでして・・・

 

 

 

「この茶室からは、秋野不矩美術館の全景とともに、周囲の山々の自然や二俣の町の街並みが見渡せます」と。

 

けど、そう言いながら「茶室は外観のみの観覧となります。内部はご覧いただけません」と。

 

え、何それ。超特別に、入室、茶の時間、という日もあったりするんでしょうか。

 

 

それは、まあ、良いとして。

 

美術館自体も、何か「え? 大丈夫? 入っても良いの?」という構えで・・・ 

 

 

 

ところが、入った途端、お迎えのスタッフさんが何人もいて、結構ビビりました。

 

 

ぶっちゃけ、秋野不矩さんという人を、ほぼ知らなかったのだけれど、作品は、割と好みの傾向で、とても良かったです。

 

2階は市民ギャラリー。大塲康之さんという方が個展をやってました。こちらも、なかなか良かったです。

 

 

 

興味のある方は、こちらのリンク先を御覧ください。

 

秋野不矩 生命の輝きⅣざらざらと(ザラザラと)

2023年3月25日(土)~2023年4月16日(日)

 

秋野不矩作品の中でも特に宏大な自然と大地の触感を感じられる《平原》《アフガニスタン風景》や大作《オリッサの寺院》をご紹介。連作《ナヴァグラハ(九曜星)》全11点も展示します。

 

 

 

第14回「遊びの個展」ご案内!
2023年4月4日~4月9日
秋野不矩美術館市民ギャラリー(入場無料)

来て良かった!と言っていただける素敵な個展を目指します!

 

 

 

Mommy & V3 も案外気に入ったようで、トートバック、マグネットなど購入してました。

 

 

 

Daddy さんは図録を。

 

 

 

美術館自体のサイトはこちらです。

 

 

 

そんなわけで、「絵心(あるのか?)」を大いに刺激さた(のか?)V3 さんの作品「ほとけさん」です。

 

 

 

頭の中にあったのは、展示もされていた、こちらの作品群らしい。

 

 

 

と、まあ、風が強く、若干肌寒い感じもした日でしたが、実りある放浪でした。

 

 

というか、実は、まだ続きます。

 

長くなりますので、それはまた、いずれ。

 

 

 

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こちら『月まで三キロ』から生まれたお土産。

 

 

 

三ケ日みかんのピールが入ったチーズケーキ、なのですが、色といいクレーターっぽい凹凸といい、です。味もなかなかのものでした。

 

 

その『月まで三キロ』は、いずれも科学的な薀蓄を含んだ、それでいてしっとりとした人情味あふれる短編集。

 

好みもあるでしょうけど、Daddy さんは良い話だと思いました。

 

 

 

 

表題作「月まで三キロ」は、こちらのサイトで特別公開されています。