V3、中学2年生。
軽~く(?)知的障害がありますが、それはそれ。

数え15歳「立志」であります。

かつて姉二人が通い、今はV3がお世話になっている❏❏中学校では、
2年生の冬、
「立志歩行(ちょっと前に❏❏ウォークという名前に変わった)」
という行事があります。

川辺を30キロ、ただひたすら歩くという、
恩田陸の小説『夜のピクニック』(↓)
夜のピクニック
を、中学生向けに、
少し(いや、かなり)優しくしたようなモノですね。

小説『夜のピクニック』は、
ただ、ひたすら歩くだけなのに、
青春!な雰囲気でオモシロイですよ。

何年か前に読んだんですけど、
細々とした仕掛けもあって、
時々「え~と、此処は何処と絡んでるんだっけ?」ってな感じで、
行きつ戻りつ読みました。

Daddyはこの手の、
「嗚呼、若いって恥ずかしい、じゃなくて、素晴らしい!」
みたいな小説をたま~に読みたくなるんです。

最近読んだものでは、
山本渚『吉野北高校図書委員会』(↓)
吉野北高校図書委員会
が、恥ずかしくて良かったですね。

おっと、話が逸れたうえに暴走してしまいました。

❏❏ウォークの話です。

V3にとって、
持続力、持久力、などは外国語みたいなもので、
支援学級の先生は、それはもう心配だったようです。

「散歩程度でもかまいませんので、とにかく慣れさせてください」
とMommyも頼まれていたようです。

Mommyは「だらだらと一緒に歩くのはイヤだ」とばかり、
自転車で自分だけ先へ行き、そこで本を読みつつV3を待つ、という、
なかなかにアコギな方法でV3の練習に付き合っていました。

ま、ともかく、
そんな親子鷹(?)の成果もあってか、
V3、30キロ完歩です。

良かったことは?と聞くと、
「お友達が、頑張って、って言ってくれたので、
 よし、がんばるぞ~、って思った」

じゃ、嫌だったことは?
「過ぎ去りました!」
(・・・一体、どの口がそういうセリフを吐くのだろう)

「この歩行を通して、
 苦しいときに励まし合った仲間との絆、
 歩き通して得られた達成感、
 安全を見守るとともに
 おいしいうどんを差し入れてくださったPTAの方々への感謝等、
 多くのことを得たのではないでしょうか」
(❏❏中学校ホームページより)

ということなんですが、さてV3、
「立志」となったかな。

ちなみにDaddyは「不惑」をとうに過ぎ、
そろそろ「知命」なんですが、天命なんて窺い知れません。
恥ずかしい青春モノで泣いちゃうんですから。