チェコ人のお客さんは、感染症専門のお医者さんなのだとか。
自分からあまり話しかけるタイプではなくて、物静か。
多分研究者なのだろう。
いつも囲炉裏を前にして、お客さんのスマホなどで写真を撮ってあげるのだけど、「要らない‥」という。
お一人の人は、自分の写真を撮らない人が多い。
7時に朝食を食べ、7時40分頃には出発された。
イスラエル人のご夫婦と、ベルギー人とイスラエル人のカップルの四人は8時の朝食で、ご夫婦が9時前に出発され、ベルギー人達は9時過ぎに出発。
二組ともレンタカーなので、右車線を走らないか心配する。
以前、フランス人の四人家族が乗ったレンタカーが馬籠に行く時、右車線を走っていき、ドンガメ洞の入り口のカーブで飲料メーカーの配達車とあわや正面衝突しそうになり肝を冷やしてからいつも確認している。
イスラエル人のご夫婦から出がけにプレゼントされたキーホルダー。
ハートにダビデの星のデザイン。
何と書いてあるか分からないが、感謝の意を伝えたくて、イスラエルから持ってきてお世話になった人に配っているのだろう。
外国人客で困るのが、強い香水の匂い。
洗面所から部屋から、充満している。
部屋に置いてあった宿泊票を居間に持ってきて置いたら、妻が臭いと言って開け放した囲炉裏の間で臭いを飛ばしていたくらい。
布団や枕も陽に干さないと匂いが飛ばない。
今日のように曇りでは、匂いが取れなくて困る。
庚申塚のツツジが盛りを過ぎた。
近年、秋にも咲いて、年に二度咲いている。
夜は久しぶりの詩吟教室。
審査会や大会後は一週休むので、二週間ぶり。
「牧水調を勉強したい。」というので、教本に無い短歌二首と、教本の「暮坂峠」を練習。
独特の陽音階への転調の節回しは、百年ほど前には珍しいものではなかったと思われる。
私が詩吟を始めた五十年前には、まだそうした名残の節回しを使う先生が見えて、その頃聞き覚えた節が今活かされている。
常々、色んな節回しを勉強して、自分の中に多くの引き出しを作っておくことが、表現の多様さにつながるから‥と伝えているが、その場に立って慌てて勉強しようとしても身につけるのは難しい。