諏訪市「木村岳風記念館」に於いて、俳諧歌追加講習会が行われ、横平・鈴木両副部会長と三人で行ってきた。

 

濵岳優先生の「みちのくに修行せんと」途中の二箇所で、多くの人がどうしても陽旋法になってしまい、なかなか修正できなくて苦労していた。

 

昨年の講習会資料から題を変え、俳諧歌の教本にある「ながらえて」を加えられていて、素材である詩文を最大限表現することを常に考えておられるのだろう。

 

本当に先生の詠じ方には味がある。

CDに吹き込んだ自分の吟詠と比べ、自分の下手さにへこむ。

 

朗詠 → 老詠    詩吟 → 死吟

にならないようにと、笑いを交えての講習は楽しかった。

 

 

 大山岳莊先生の「国体篇」は十二聯二十四句あり、七言絶句の六詩分ある。

絶句に比べ緩急強弱や多様な節回しを使いこなさなければならず、しっかりと取り組み勉強しなければならない。

それが、絶句の短い物を吟詠するときに活きてくる。

 

岳風先生が生涯で最も多く吟じられたのがこの国体篇ということをお聞きし、吟じ込む大切さを教えて頂いた。

 

感じたことは、岳風先生も最初の符付と最後の方の符付は、年月を経る毎に変わってきているのは当然で、愛吟集の符付とCDの節回しとは違うことを意識して練習していきたい。