今日のお客さんはアメリカ人のカップル、イギリス人の父子二人、カナダ人の親子三人。
アメリカ人の男性は、六年前に三ヶ月東京で暮らしたことがあるらしく、少しだけ日本語が分るのだが、あまり通訳としては役に立たなかった。
三組が英語圏の人同士だから気が会うのか、すぐに打ち解けて話していた。
イギリス人は旅行会社の手配で来られたのだが、国籍がイギリスとなっていたので、「イングランド?」と聞いたら「ノウ!スコットランド!」
出身地に対する思いが強いのだろう。
五十代くらいのお父さんと、三十代くらいの息子さんで、息子さんは濃い髭を生やしているが顔立ちは良く似ていた。
カナダ人はやはり五十代くらいの両親と、二十代半ばの娘さんの三人。
丸顔の可愛い 娘さんで、良く笑う明るい表情が魅力的だった。
お母さんはピーナッツなどの、ナッツ類がアレルギーで食べられないと言うので、五平餅は無し。
虹鱒の塩焼きが美味しいと言って、喜んで食べてみえた。
他にはカラシが駄目だと言うので、蕎麦にワサビを付けずに聞いたら、ワサビは大好きだと言っていた。
アレルギーやベジタリアンのお客さんの食事には気を使う。
いつものように、食事後に木曽節と長持ち唄を唄ってから、私が居間に戻って夕食を食べている時も、囲炉裏端で楽しそうに九時過ぎまで話しが弾んでいた。
ただ、今日は囲炉裏の煙が目に滲みる日で、煙いと言うので炭に切り替えて対応した。
炎が立たないので薪を燃やせないのは残念だが、夕食を美味しく食べて頂くには仕方ない。
それでも囲炉裏の雰囲気は堪能してくれたようだ