私の詩吟の師、丸山先生から、「今年から年賀状を出さないから宜しく・・」という伝言があり、先生の司法士事務所のボールペンを二本頂いた。
お返しというわけではないが感謝の思いを伝えたいと思い、野原工芸さんの木のボールペンを贈ろうと買いに行ってきた。
木目のきれいなマーブルウッドという木があったので、会名と先生の雅号を入れてもらったら、先生の名前が少しずれて二重になってしまい、駄目になってしまった。
店のほうのミスだからと、同じような木目ので作り直してくれたので、下のほうに「感謝」という言葉と私の名前を一緒に彫ってもらった。
しかし、ミスったボールペンの木の軸は、金具や芯を外して捨てるしかないという。
折角手をかけたものを捨てるのは惜しいから、捨てるんなら私が使うから半額くらいで分けてくれないかとお願いしたところ、居合わせた親父さんが「それならタダで好いから・・」と言うので、頂いてきてしまった。
きれいな杢(もく)が出ている
三年ほど前に、工事の支障木で出た柿の木に黒柿が出ていたことがあり、これは廃棄物で捨てる木だったので連絡して持っていってもらったこともあるし、昨年暮れには我が家の槐(えんじゅ)を持っていってもらっている。
ここはお互い様ということで、ありがたく好意を受けることにした。
書き易いし、長く使い込むと色が変わってくるし、同じ木目のものはないので世界に一本だけのボールペン。
本当にお薦めの品である。