今日はほぼ一日中雨。
〔胡桃割り人形〕ではなく、〔胡桃割り人〕となり、五平餅のタレに使う胡桃を割った。
五平餅のタレは店や家により様々。
胡桃を使うところもあれば、落花生(ピーナッツ)を使っているところもあるし、両方を混ぜたりしているらしいが割合は皆違うようだ。
我が家の五平餅は、胡桃と胡麻が半々くらいより、少し胡麻が多めの割合で作る。
醤油、砂糖、味醂、酒等で味付け。
どこの家でも店でも、胡桃は市販の物を買ってきて作るのがほとんどで、商売として五平餅を作るとき、自生している胡桃を100㌫使っているのは、我が家くらいのものではないかと自負している。
「自生している胡桃のほうが、売られている胡桃より美味い!」と思っているのは私だけかもしれないが、「美味い!」と思っていなければ出来ない。
我が家の土地に生えている、十数本の自生している沢胡桃は形も様々。
写真の左側から二番目の大きなものは、私が十九歳の時、品種改良された苗を買って植えたものなので、正確には自生したものではない。
右の殻の厚いものは、割りづらいし抜きづらい。
割っている時、少しでも変色したものや悪いものは使わない。
左のものも良さそうに見えるが、芯が黄色いので気に入らない。
綺麗な、美味そうなものだけを使う。
丸くてゴツゴツしている鬼胡桃は、割りづらいし中の身が取り出せないので、我が家では使わない。
今日はこの入れ物に二つ割って、妻とお袋が一つずつ中身を抜いてくれた。
抜いた後も細かな殻が入っているので、少しずつ選別して取り除くのも、目が疲れるし肩が凝る。
細かな殻でも、すり鉢で掏るとき引っかかる。
買ってくればやらなくても好い面倒な作業だが、お客さんの「美味しい!」という、声や顔を思い浮かべてやっている。