[ホーラン]と聞いても、何のことか解らないだろう。


    HOLLAND


   民宿親父の独り言


 オランダの事である。


以前、外国人のお客さんに国名を聞いたところ、「ホーラン」と言うので、「ポーランドですか?」と聞くと「ホーラン」と何回も言う。


しばらくやり取りしていて、「オランダ」の事だと解った。


 この頃、オランダ人のお客さんが多く、三日の男女お二人も、四・五日に一人で泊まられた男性もオランダ人。


明日からも、オランダ人が二人、二泊の予定。


なぜオランダ人ばかりなのか解らない。


大体英語も話されるので、最低限の意思疎通はできる。


 昨日、今日泊まられた男性が、昨日お袋に缶入りのキャンディーをくれて、今朝帰る時小さな陶器製の置物を三つと、マグネットをプレゼントしてくれた。


   民宿親父の独り言


四角い缶がキャンディーで、ヨハネス・フェルメールの有名な絵画「真珠の耳飾の少女」の絵を焼付け印刷したマグネット。

マグネットは冷蔵庫の扉などにメモを挟むもののようだが、小さな絵画としてこれだけ貼り付けてもおしゃれ。


陶器の小さな置物は「靴」「風車」「キスしている男女の子供」の三つ。


お袋、妻、そして私に、と言ってくれたらしい。


   民宿親父の独り言


こうした可愛い小物を飾る場所が我が家には無いが、妻が「あんたの部屋片付けて飾りいよ」と三女に言っている。


今日からの予定を聞いていなかったが、折角オランダから持ってきたお土産を、我が家だけで五つも頂いてしまって申し訳ないとともに、それだけ喜んでくれたのかな・・とうれしく思う。



 残念なことが一つ。


家の前にかけていた燕の雛五羽と親の姿が見えない。


まだくちばしの黄色い雛だったので巣立つには早い。


今までの例だと、巣立ってもしばらくは夜寝に帰ってきたりしていたので、親も居なくなってしまったということは、蛇にでも襲われたのだろう。


蔵にかけた巣の雛は、何とか巣立って欲しい。