世の中に
たえて桜のなかりせば
春の心はのどけからまし
世の中に桜がなかったら
いつ咲くんだろう
綺麗に咲くだろうか
あの人とお花見はできるだろうか
お天気はどうだろう
そんなに強い風よ吹かないでくれ
雨はまだ降らないで
そろそろ桜も終わりかな
とうとう桜が散ってしまった
などなど
桜のことで心ソワソワすることなく
のどかに春を過ごせたのになぁ
という歌。
在原業平がこの歌を読んだ場所(渚院)は
実は我が町枚方にあるのです!
ほんとになぁ。ソワソワするよなぁ。
でも今年は、、
コロナのせいなのか
そちらに心ソワソワザワザワと
気をとられて
世の中にたえてコロナのなかりせば??
ってとこ?
いつもは心をざわつかせる桜が
心の頼りになっているかも?
先週関東滞在中に
行って来ました。
大好きな
さきたま古墳群っ!!
好き
桜もだけど
柳の新芽に優しい春を感じます。
柔らかでヒンヤリとした新芽。
可愛い。
健気に懸命に風に揺れてます。
さきたま古墳公園は
駐車場が満杯になるほどたくさんの人。
みなさん、
距離を保って歩かれてるようでしたが
念のため
古墳&桜巡りはチョロッとにして
あとは車にこもってお仕事しました
さきたま古墳、
この週末見頃かなぁと思ったら
雪!?
どんな景色になっているんだろう。
はい、
私は出店の仕事がなくなり
地元へ退散してきました。
帰る道中の新緑萌える山々の斜面には
スプレーでシュッと吹き掛けたような
淡いピンクの山桜が。
山にサ(稲の神様)クラ(座すところ)が咲くと
米作りの1年の始まりなんだとか。
街中に咲き誇る桜もだけど
ひっそり山に現れる山桜も好き。
もろともにあはれと思へ山桜
花より外に知る人もなし
小学校3年のとき
初めて覚えた百人一首の1枚。
山桜よ、この山奥ではお前以外に知った者はいないのだから、一緒にもののあわれを感じようではないか。
という山奥修行中のお坊さんの歌。
子供ながらに、
山奥で1人、桜に話しかけるお坊さん
凄く強烈な印象を受けまして
他にも百人一首にはそんなお坊さんの歌がいくつかあったのもあって
今思えば、、
気付かぬうちにそんな生き方に
憧れを抱くようになっていたのかも?
旅するお坊さん、、。
似顔絵の仕事の屋号を
コオロギ庵
にしているのも
実は
ひっそりと人里離れ暮らしたり、
小さな庵を結びつつ、、
旅するお坊さんの庵のイメージです。
あと、俳聖芭蕉もね!
車であちこち走りつつ
車中泊するようになってからは
まさに車が
移動式の小さな庵
となりました
(笑)
アクティブなんだか引きこもりなんだか!?
さきたま古墳横にあった
大好きなうどん屋は、、
跡形もなくなってました。。
あぁ、諸行無常
お坊さんが旅立ったあとの
朽ちた草庵に見えました。
さきたま古墳店はなくなってしまったので
旨いっ!!
でも、やっぱ
古墳横で食べたい。
春。