テントむし又三郎の旅【13】ヒッチハイカーを拾う | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

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一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

 

こちらのブログの続き上矢印



いよいよラスト。



伊勢神宮に天橋立、出雲大社。。


様々な土地を巡り、

様々なご縁を感じた今回の旅、


ラストは、

これまた珍しいご縁。


大阪へ帰る高速のパーキングエリアで、

拾い物。


さて、

何を拾ったでしょうか?


・・・。

・・・。


正解は、

『人』


ヒッチハイカーを、

拾いました。


明け方の、

パーキングで、

『大阪』

と書かれた紙を持った、

寒そうに肩をすくめた青年2人。


『拾う?』

『拾おうか。』

即決。


というか、

結構込みあっている、

パーキング、


なぜ、誰も拾わない?

彼らの存在が見えてないかのように、

スルースルーする人々。



青年2人を拾い、

テントむし又三郎の定員4名MAXになった。


彼らも、

又三郎に興味深々。

『キャンピングカーっすか??』


彼らも、まさかキャンピングカーに拾われようとは、

思いもよらなかったろう。


青年2人は、


高知の友達んちに遊びに行き、

お金を使い果たし、

帰りの交通費がなくなり、

高知駅で売ってる芋ケンピのみを食料に、


東京までヒッチハイクを続ける、

社会人1年目の、

早稲田大学卒の、


青年であった。


早稲田卒のボンボン社会人が、


お金が無くなるなんて、

あるかね?



満月さんも私もかなり訝しんだ。


ま、


楽しけりゃ、

ええさ。


ヒッチハイクしたい年頃だよねぇ。

おばちゃんたちは、

ようわかっとうよ。



『前に乗せてくれた車は、夜ご飯をおごってくれました』


生意気にもそんなことを言うもんだから、

次のパーキングで私たちも朝ごはんをおごってやる。


まぁ、

彼らのいい思い出になりゃあ、いいよ。


三十路女はそんなことでケチりゃぁせん。




こんな無謀で生意気な青年、

三十路女は軽く子供扱い。

とかいいつつ、



名神高速から『太陽の塔』が見えたら、


4人そろって、


『とーもーだーちー!』


あ、20世紀少年のね。



で、
京都の桂パーキングエリアで彼らとお別れし、


又三郎に乗って我らも帰宅しましたとさ。


今回は、

大阪、京都、奈良、三重、愛知、岐阜、滋賀、兵庫、鳥取、島根、広島、岡山。

2府10県走りましたとさ。

ご縁に感謝。

完。