再掲 「いつ夕」解説 65

七日目 Ⅰ

 

 

 

目醒めてから、ヨシ君は、

 

欲望と抑圧について思いを巡らせます。

 

あるものはある。

 

あるものを否定、消去しなくて好い。

 

あるもの、あることを、認め、そこから、対処してゆけばいい。

 

認めること、対処には、〝する〟という意志があるじゃないか。

 

人類は本能が壊れてしまったかもしれませんが、代わりに、

 

自我、意識、意志を持つことができた。 (持たざるを得なかった)

 

このことを悲嘆するのではなく、

 

俺は、好かった!\(^o^)/ と、思っています。

 

自我は、幻想ですから、根拠に乏しく、不安定で、心もとない感じもありますが、

 

幻想がゆえに、自らが根拠を決められ、不安定な安定というバランスを楽しめ、

 

感動、喜び、感謝、といった感情を持てるのではないでしょうか。

 

ただ本能のまま生かされているだけではなく、

 

生きられている、生きている、という実感を持てるのではないでしょうか。

 

主体、主観、という感覚です。

 

自らの人生は自らが生きる。

 

自らの人生は自らが引き受ける。

 

と、ゆーことです。

 

(喩えば、同じ作業でも、

 

命じられた作業を機械的に命じられた通りすること(本能のまま) と、

 

自らが必要だと思う作業を、

 

自らの意志で、考え、工夫しながらしてゆく (自我を持つ)

 

と、ゆーことですかね。

 

一見、同じ作業をしているのですが、内容が違いますね。

 

前者は、安定はあるでしょうが、状況の変化への対応、処置も

 

突発的な事故や不具合を未然に防ぐこともないでしょう。

 

作業の発展もないでしょうね。

 

後者は、工夫し過ぎて失敗することはあるでしょうが、

 

融通が利き、状況への適切な対応、処置ができ、

 

作業の効率化、合理化にも期待が持てますね。

 

本来の目的を勘違い、見誤らなければ、見失わなければですが……。

 

何よりも、自らの意志で作業しているのですから、楽しさ、喜びがあるでしょう。

 

と、云っても、本能と自我の優劣を述べているのではありません。

 

本能は自然、現実と密着しているのですから、適応能力もあり、

 

自然、現実と乖離している自我よりも有利と云えば有利と云えるでしょう。

 

どっちもどっちなのですが、

 

ただ、自我を持てたことって、楽しいんじゃあないですか、と、ゆーことです)

 

 

自我という幻想に対することは、他者であり、現実なのですが、

 

いくら自我を絶対化しようが、他者はあり、現実はあるのです。

 

「あるものはある」のです。

 

他者、現実を、否定、排除、消去するのではなく、

 

認め、肯定、受け入れ、共存する。

 

その為に、自我を否定、排除、消去するのでもなく、

 

(自我も「あるものはある」のですから)

 

調整、工夫、調和してゆく。

 

これができるんじゃあないかなあ、と、俺には思えるのです。

 

これは、主に一神教の方々に提案したいことです。

 

自我は主体、主観ですから、一神教的ではありますが、

 

それを他者に押し付け過ぎないで戴きたい。

 

自信があるのなら、「自らが勝手に信じているだけ」くらいの度量、矜持があっても

 

いーんじゃあないですかねえ。

 

それに、本当に一神で、絶対ならば、放っておいても、

 

押し付けなくても、一神で、絶対になるのではないでしょうか。

 

確信があるのなら、他者に押し付ける必要もないのではないでしょうか。

 

逆に、寛容であってもいいのではないでしょうか。

 

「あなた達が、分かるまで、信じられるまで、おとなしく待ちますよ」みたいな。

 

一神、絶対を信仰するのは、お好きなように、と、思いますが、

 

他者を巻き込まないで戴きたい。ハタ迷惑です。

 

 

ヨシ君は、自らの思想を意識化、言語化することに取り組んでみよう、

 

と、思ってくれました。ありがたいことです。「春は近し」ですね。

 

 

一矢が紹介した焼鳥屋さんにも行ってくれました。(此処は「ゆら」さんですね)

 

火曜日ですから、地鶏の刺身も食べられて好かった好かった。(*^_^*)

 

いよいよ、「いつ夕」も大詰めを迎えました。

 

ヨシ君は、Kool で、一矢の恩人、三山夫妻と出会います。

 

どんな展開になるんでしょうねえ。

 

 

日日好日

 

 

 

現在、焼鳥の「ゆら」さんは、月、火曜日がお休みなので、

 

水曜日に行かれることをオススメします。

 

美味しい「媛っこ地鶏」の刺身が食べられますし。

 

ご予約をされるのが好いでしょう。

 

ご紹介したお客さんが、Kool 来店時に、

 

「行ってきたよー。美味しかった」

 

と、報告してくださるのが、とても嬉しいです。

 

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暁をまちながら