「青空」道中日記 一
7月8日(水曜) 曇りのち晴れ 松山ー舞鶴ー敦賀
本来、7月7日出発予定だったのですが、
天候の様子を見て、8日に出発。
5時に出発予定で22時に就寝するも眠れず、
(これは普段の生活習慣ではムリがあり)
それなら行っちまえ~、ということで4時前に出発しました。

松風、荷造り完了。 まだ暗いですね。
国道11号を駈け川内ICへ。家から20分くらい。
革ジャンを腹に巻いて駈けて来たのですが、やや肌寒い。
革ジャンを着込み、いざ高速道。松風とこの道を駈けるのは初めて。
だんだんと夜が明けてゆき、坂出に着いたのが6時くらい。
折角、香川に来たのだからと、「いきいきうどん」さんで釜揚げうどん。
懐かしの与島で小休憩。(倉敷に住んでいたことあり)

瀬戸大橋
高速道をひたすら駈ける。
先行車についてガンガン駈けていると、
龍野西ICを過ぎたあたりで、まさかのエンスト。
後続車もおらず、路肩の広い場所で不幸中の幸い。
旅に出る前、松風の整備をしてくれた単車屋の友が、
「配線が心配」と言っていたことを思い出し、
「ああ、とうとう配線がイッちまったかあ。これでは旅は続けられないな」
と、保険会社に連絡、レッカー車の手配をお願いし、
今日、明日の宿にキャンセルをお願いし、
(二軒とも、キャンセル料はいらない、との有難いお言葉)
レッカー車が来るまで、やや後方にある待避所まで松風を移動させよう、
と、後ろに押すも車輪が動かない。
あ、ニュートラルに入れなければ、と、ニュートラルに入れると、
ニュートラルランプが点灯。
「え、配線が切れたんじゃないの?」
と、セルを回せば、何と、かかるじゃあないかっ!
いきなり高速で飛ばして、松風もビックリしたのかなあ、
などと思いつつ、レッカー車のキャンセル、
宿の予約キャンセルのキャンセルの電話をかける。
皆さん、快く、それはよかったですね、と、氣持ちのよい対応。
ご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした。
そして、ありがとうございました。
気を取り直し、今度は先行車に惑わされることなく、平常運転。
しかし、トンネルや幅の狭い道路はビクビク。
〝ここでエンストしたら、どーなるんだー〟
俺の心配をよそに、さっきのエンストは何処吹く風の松風は爽駈し、
12時過ぎに舞鶴市内に突入。
ここで、また一難。松風が転倒。
俺の右足の親指、薬指に鈍痛。右腕の肘辺りに擦過傷。
右膝、左膝下辺りに血が流れている感触。
松風や如何に!
せっかくエンストから復活できたのに……、頼むぞ松風えぇ!
起こしてニュートラルに入れセルを回すこと数回……無事始動。
ハンドルとリアブレーキのペダルが少し歪んだものの駈けるのに支障ナシ。
(ことの顛末は直にお話しします)

舞鶴港
二年後、友たちと小樽へ渡る、新日本海フェリーの港もチェック。
ここから小樽へ渡るんだなあ。わくわくっ。
まあ、トラブルはあったものの、休憩、食事時間込みで、
松山から舞鶴まで8、9時間といった感じか。
日暮れ前、19時頃に舞鶴に着くとして、松山を9時くらいに出れば好いのか。
昼飯でも、と、目当ての店へゆくも休業中。
他の店を探すのも面倒だし、
敦賀の宿のチェックイン時間に間に合いたい、
と、東舞鶴ICへ。(これが分かりにくかった)
高速道に乗ってしまえばこっちのもの。
晴天の青空の下、松風と駈ける。
ハンドル、ブレーキペダルの歪みにも慣れてゆく。
松風は嬉しそうだが、俺は風圧が堪える。
時速90、100kmくらいが丁度好いかも。
高速道を駈けていると聴こえてくる不思議な音楽。
♪ ダダンダンッ ダンダンダダダン ダダンダンッ ダンダンダダダンッ
ロック調のリズムでノリが好い、風音と振動、エンジン音のハーモニー、
これが、天籟か。 「松風爽駈 天籟空流」
無事、敦賀の竹野旅館さんに到着。チェックイン時間にも間に合いました。
メーターを見て距離を計算すると、松山から敦賀まで566km。
なかなか駈けましたな。下道でこの距離はさすがにシンドイ。
高速道よ、ありがとう。
まずは、予約キャンセルのキャンセルのお詫びと、
快く対応してくださった御礼を述べる。
宿を営んでいらっしゃる人は大らかというのか、
ホスピタリティというのか、やさしい。ありがたし。見習おう。
シャワーを浴びながら、傷の点検。
右足親指と薬指が腫れているもヒビ、骨折ではない模様。打撲ですな。
右膝の傷はすでに血が固まり修復中。
右肘下の擦過傷もカサブタ状に。赤血球ありがとう。
左膝下の傷はまあまあ深く抉られているものの血は止まり、
骨までは見えず、痛みもない。
歩くと右足親指に鈍痛があるものの歩けないほどでなし。
まあ、イケるよね。
移転された「キッチンひろ」さんへテクテク。
今回、竹野旅館さんに泊まったのは、目的の店と店との中間辺りだったから。
18年振り、大将と再会。
大将も何となく覚えてくれていて、どうやら俺は伊予柑を送った模様。
前回、来た時に「へしこ」をくださったので、その御礼だったんだろうなあ。
ちゃんと、やることやってるじゃん、俺。

刺身盛り合わせ。日本海の幸ですなあ。
まずは生ビールで喉を潤し、地酒をお願いすると、

早瀬浦。 あじのなめろう。
旨いっ! くうーーっ、沁みるねえ。

地だこのから揚げ。歯ごたえあり。美味し。

そして、念願の「へしこ」 これよこれっ!
大将が早瀬浦のいーやつをサービスで注いでくれるも、
日本酒は特に回りが早い俺なので大将と半分コに。
大将も日本酒はよく回るそう。ご同輩ですな。

〆は「へしこ」の出汁漬け。満足満腹。
大将、ご馳走さま。ありがとうございました。
さて、次の目的地、「ココアズール」さんへ。
スマホで地図を見ながらテクテク。慣れてないのでヤヤコシ。
好い感じで酔いも回ってます。距離も想ってた以上ありました。
あ、せっかくだから、鉄郎とメーテルに会いにゆこう。

ハーロック!

そして、鉄郎とメーテルの別れの場面。
「ココアズール」さんへ。
マスターの上山さんもお元氣で何より。
朧気ながらも覚えてくださっている様子。ありがたし。
(そりゃあ、18年振りだもの)
初回、お会いした時(20数年前)に〝古川さんに似てるなあ〟
と、想っていたのですが、歳を重ねられ、更に古川さん度が増した感あり。
「GGFトニック」を飲みながら、隣のお客さんも交え、
何だかんだと話させていただく。
先達の姿、お話は学ぶこと多々あり。ありがとうございます。
〆のカクテルに「カリビアン・ナイトクルーズ」を、
と、想っていたのですが、先の日本酒と旅の疲れか、
高速道を駈けている感覚が蘇り(前後に揺れる感じ)、これはヤバイな、と。
結局、一杯だけしか飲めずタクシーを呼んでもらいました。(足の痛みもアリ)
何とタクシーの有難いことよ、歩きとは全然違う。(当たり前ですが)
程なく宿に着き、(運転手さんに「ここから歩いたの?」と呆れられ)
部屋へ入り爆睡。
色々あった初日、無事、楽しく眠りにつくことができました。
終わり好ければ全て好し、とは、このことかあ。
愛媛県 松山市 BAR Kool 三王一好
日日好日
そして、
暁をまちながら