再掲 「いつカク」 12
「カンパリソーダ」
「カンパリソーダ」 は、
俺のオリジナルカクテルではありませんが、
母が好きなカクテルなので思い入れが深いのと、
「いつ夕」にて、好美さんが飲んでいるので紹介させて戴きます。
1989年、俺が、21歳になる年の2月(つまり二十歳の時)に、
「ログハウス」というBARで働かせて戴くこととなりました。
俺自身がやりたかったこと、バーテンダーの職に就くことができたわけです。
母はちょくちょく飲みに来てくれました。
同じ町内ですが別々に暮らしていましたし、
俺は頻繁には母のもとへ顔を出さなかったので、
(それが「自立」だと思っていました)
母も顔見せ、俺の顔を見に来てくれていたのでしょう、気軽に来てくれていました。
親が勤め先に来ることが嫌な人もいるのでしょうが、
(これは、親のタイプ、親子関係にもよるのでしょうね)
俺は気にならなかったですね。
むしろ、嬉しかったです。少々、照れくさくはありましたが……。
母も、俺の友達やお客さん達と楽しく飲ってくれていました。
何故、母が「カンパリソーダ」を好きなのかは聞きそびれましたが、
若かりし頃の〝好い思い出〟のカクテルなのかもしれません。(*^_^*)
「カンパリソーダ」
イタリア、ノヴァラ出身のカンパリさんが作った苦味酒、「カンパリ」。
草原、野原といった意味だそうです。
(ノヴァラの野原さんなんですね。野薔薇にも通じます。赤い薔薇とか連想されます)
普段はコリンズグラスで、つくるのですが、
今回は、旅の道中、ヴェローナのBARのバーマンたちがくださった、
カンパリグラスでつくりました。
人それぞれ、思い出のモノ、思い入れの深いモノがあるのでしょうが、
俺にとっては、「カンパリソーダ」が、その一つです。
日日好日
「カンパリソーダ」
Kool を開業するまでは、お客さんがお酒を勧めてくださる時に、
好く戴いていました。
Kool を開業してからは専ら「ジン・リッキー」を飲んでいます。
どちらも思い入れが深いカクテルなのですが、
まあ、いー歳して、母のカクテルというのも少し気恥ずかしいですし、
母はカウンター正面の神棚から、いつも見守ってくれていますからねえ。
何かコトある時で好いでしょう。
暁をまちながら