再掲 いつカク 9

「キッス・オブ・パッション」

 

 

 

友子や、あつし、美沢、萱町など、

 

 情熱を持って、元気に活躍する人達にアテられたヨシ君の

 

 「元気が出るカクテル」というリクエストに応えて、

 

 一矢が呈するのが、

 

 「キッス・オブ・パッション」です。

 

 

 「Kiss of Passion」 キッス・オブ・パッション

 

 「情熱の接吻。(くちづけ) …… 愛の媛の熱い接吻ですよ」

 

 と、一矢は、ヨシ君に差し出すのですが、

 

 この「パッション」には「受難」の意味もあるんですねえ。

 

 確かに、「情熱」と訳せば、「熱い思い」みたいで好い感じですが、

 

 「激情」「情欲」とかに訳すと、それこそ、「受難」に繋がる言葉かと思います。

 

 我を忘れ、周りが見えなくなる、恥も外聞も構わなくなる、冷静さを失う、

 

激しい感情や欲望は、受難のはじまりと云えるでしょう。

 

 友子との「間接キッス」からはじまり、「カクテルは、口づけるもの」

 

 Kool の一解釈である「Kiss Only One Lady」 ……。

 

 様々な「口づけ」と絡み合いながら、

 

 この後、ヨシ君に起こる「受難」をも暗示するカクテルですね。

 

 

 「いつ夕」では、あーちゃんが造ったリキュール、「プリンセサ・ダムール」を

 

 使用していますが、実際には〝まだ〟造られていないので、

 

 マンダリンとグランマルニエを混合してつくりました。

 

 内容は、俺にとっては「はなむけ」の意味も含めた、

 

 「心の師匠」古川さんとの繋がりを持つカクテル、「サイドカー」のアレンジ。

 

 ネーミングは「キッス・オブ・ファイヤー」へのオマージュです。

 

 

 さあ、情熱の炎を燻らせていたヨシ君へ、

 

愛の媛から情熱のキスがなされました。

 

 (だいたい、ギリシャ神話では、愛の女神アフロディーテ(ヴィーナス)が

 

絡むとロクなことがないんですよねえ)

 

 ヨシ君に、どんな受難が待ち受けているのでしょうか。

 

 ヨシ君の健闘を祈る!

 


 

日日好日

 

 

 

本来ならば、「いつものヤツ」の後に、このカクテルを紹介するはずだったのですが、

 

飛ばしていました。

 

まあ、再掲なので、過去の記事を読んでくだされば好いのでしょうが、

 

この記事だけ再掲しないのもな~、と、ゆーことで。

 

「キッス・オブ・パッション」

 

このカクテルも、五日目の場面への伏線?になっているワケです。

 

ヨシ君、元気が出過ぎちゃったみたいですねえ。

 

 

 

 暁をまちながら