再掲 いつカク 10

「幸福論」

 

 

 

「いつ夕」には登場しませんが、

 

「今は、あの人がそこに居るだけで幸せ、って思っとんよ」

 

この友子の言葉のBGMとも云える、

 

椎名林檎さんの「幸福論」から想起されたカクテルを紹介させて戴きます。

 

 

2002年11月に旅立った、「日本全国のBARを巡る旅」で、

 

高知市に滞在中、「歌舞伎町の女王」をカラオケで聴き、

 

そのカラオケを歌った人に、

 

何曲か椎名林檎さんの歌をテープに録音してもらいました。

 

その中に「幸福論 悦楽編」が入っていて、

 

「好い歌だなあ」と、思いました。

 

(その後、シングルの「幸福論」を知りました。こんな穏やかな歌だったんだ!)

 

それよりも前に林檎さんのことは「本能」で知ってはいたのですが、

 

その時は、それほど惹かれることもなく、

 

「ナースコスプレにエロい歌詞とは、

 

アザトくて面白い女性(ひと)だ」くらいの感じでした。

 

が、「無罪モラトリアム」を聴いてブッ飛びました。

 

(「勝訴ストリップ」も「真夜中は純潔」「やっつけ仕事」も好きです)

 

歌詞好し、曲好し、唄好し、で、感動しましたね。

 

 

で、「幸福論」ですが、「時の流れと……」も好いのですが、

 

「あたしは君のメロディやその哲学や言葉 全てえを~ 守り通します」

 

も、好いですねえ。

 

これは、男の願望なのか、俺だけの特殊な願望なのかは分かりませんが、

 

現実に理想の女性が居ないのならば、つくってしまえ、育ててしまえってな感じで、

 

「いつ夕」における、一矢と友子の関係も、

 

ある意味「師弟」関係みたいなところもあり、

 

友子は、一矢のメロディ(旋律→規律→規範)、哲学、言葉を守っている、

 

守り通そうとしているのです。

 

それも、自らの意志で。(ここが理想というか、現実離れしたファンタジーですが)

 

これは、我が母子関係の反復なのでしょう。復元したいのでしょう。

 

俺にとっての母は、母であり師でもあります。

 

母にそう育てられたから、と、云ってしまえば、それまででしょうが、

 

俺に、母から強制された感じや、違和感がないので、

 

自然に尊敬しているのでしょう。

 

この関係性を恋愛にも応用できないだろうか。

 

友子が一矢を師と仰ぎ、成長するに従って、一矢も友子を師と仰ぐ。

 

まあ、「師弟」が大袈裟ならば、感化、響感でもいーですが。

 

勝山夫妻やお三津と大将のような関係が築けるのではないだろうか。

 

俺の場合は、俺が(精神的に) 成長する前に、母が逝ってしまったので、

 

(まあ、母が逝ったから成長できたとも云えますし、自立できたとも云えます。

 

どこまでいっても、母子(おやこ)は親子ですし、師弟は師弟ですから。

 

ある基準で師を越えられたとしても、越えさせてくれたのは師なのですから)

 

対等な関係?は築くことができませんでしたが、

 

(対等は難しくとも、自立した者同士、母子、師弟の関係性抜きで、

 

互角に対話、議論してみたかったです。これが師弟のジレンマなのでしょうね。

 

師の域に達したと思えた時には師はいない。

 

師が逝ったからこそ、その域に達せられた、とも云えるジレンマ。

 

相ヌケとは、ごく稀な、幸運な状態なのでしょうね)

 

一矢と友子は、自立した個人と個人が、お互いを尊敬し合い、

 

しかも愛し合う関係が築けるのではないだろうか、

 

と、ゆー俺の恋愛理想像なわけです。

 

恋愛に限らず、人と人が尊敬と愛で繋がる、結ばれる、

 

と、ゆーのは幸せなことではないでしょうか。

 

 

「幸福論」

 

旅の道中で、何となくレシピを思いついていたのですが、

 

実際につくったのは、これが初めてです。

 

ベースはアクアヴィット (「生命の水」の意味) で、

 

林檎、桃、野苺のリキュールでつくるフローズン・カクテルです。

 

「幸福〝論〟」なので、カッチリとカタチに仕上げようとゆーことですね。

 

甘いのですが、アクアヴィットのハーブの香りと、キーンと冷たい、のどごしで、

 

なかなか爽やかな風味であります。(*^_^*)

 

「悦楽編」は、ロックグラスで、ソーダで割って弾けさせましょうかね。

 

フローズンにする手間が省けて、俺が、〝悦楽〟ですから。

 

日日好日

 

 

 

本日、2月5日は、「いつか見た夕焼けの日」。

 

2月は「いつか見た夕焼け読書月間」です。

 

例年通り、2月にKool にて「いつ夕」を読まれる人、

 

または感想を述べてくださる人には、

 

「いつ夕」に登場するカクテル「バタラムミルク」を1杯、進呈いたします。

 

(お酒が飲めない人、ミルクが苦手な人は代わりのものを進呈します)

 

 

 

 

「バタラムミルク」を飲みながら、ヨシ君や友子、一矢たち登場人物、

 

「いつ夕」の世界に想いを馳せてくだされば幸いです。(幸福なんですっ♪)

 

この度、「いつか見た夕焼け」を掲載してくださっているサイト、

 

「小説家になろう」に於いてアクセス数が、2600名様を越えました。

 

ありがとうございます。

 

まだ、お読みになっていらっしゃらない人は、

 

是非、読んでみてください。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

暁をまちながら