再掲 いつカク 6
「トラブル・フィッシュ」
「トラブル・フィッシュ」 Troubled Fish
チャリが入ってくるなり、挨拶もそこそこに註文する、
このカクテルは、米米CLUB の同名の歌のイメージから創りました。
まあ、あまり知られていないのでしょうが、好い歌です。
女性を魚に喩えて、引っ掛ける、釣り上げる、網に掛ける、
色々仕掛けを凝らし、意中の女性をモノにする、捕らえる、
と、いった意味の歌詞なのでしょう。
「トラブル」も問題児みたいな解釈をすれば、(トラブルメーカー♪ とか)
「じゃじゃ馬」 (簡単には乗りこなせない、持て余す) とか、
「悩ましい女性」 とかの意味を持たせているのかもしれません。
歌詞の「透きとおる Body」から、透けるような白い肌を想起し、
カクテルのボディも白色。
「Night City は深~いブルーの河」から、底を青みを帯びたエメラルドブルーが、
ふわあっと、揺蕩う感じ。
月あかりが降り注ぐ、夜の街をも表現しています。
「トラブル・フィッシュ」 (光の具合かな?実物はもっと青いのです)
「 素敵な夢 この手の中で Night & Day 」 なので、
青(夜) と 白(昼) とゆーのもあります。
これで色は決まりました。
この曲が、また、悩ましくも爽やかなんですねー♪
〝サックス〟が気持ち好いんですよ。
なので、当時 (22、3歳頃)、 知った「アニゼット」 を遣いました。
アブサン、ペルノー (酒と絵画、文学が好きなら気になる) の流れからの、
アニス系の酒、アニゼット。
独特のスーーッとする感じと甘さがアクセントにもなり、
爽やかさも表現できる。
マリーさんが創始者ですから、女性的なニュアンスも醸し出せる。
現在は、マリーブリザール社のアニゼットが手に入らないので、
「ペルノー」もしくは、
「サンブーカ」 を遣っています。
これは俺の感性で、理屈ヌキですね。
ですから、現在の「トラブル・フィッシュ」は、初期のものとは違います。
石井さんの甘い歌声やムーディーな曲調から、
ベースはラムにしました。(さとうきび由来の酒なので甘みがあります)
このカクテルはメニューに載せていないので、
チャリのモデルと、サコちゃんしか註文がありません。
それでも、いつまでも覚えてくれている人がいる、このカクテルは幸せ者です。
一杯のカクテルにも、それぞれの人が込めた思いがあり、歴史があるのです。
ヨシ君も、このカクテルに惹かれながらも、註文しなかったのは、
ガンダムにはアムロ、シャア専用ザク、のような感じを察したのかもしれません。
(この喩えは、チャリがガンダム好きなので)
そこでしか註文できないものがある。
そこでしか註文したくないものがある。
そこで註文するから意義がある。
美学ですねー。浪漫ですねー。 (*^_^*)
日日好日
このカクテルについては、こちらの記事でも紹介しています。↓
この記事を編集していた日に、
チャリのモデルとなった友が、Kool へ来てくれました。
年に一、二度くらいしか来ない友なので、
何ちゅうタイミング!と、一人盛り上がっていました。
こーゆーこともあるから日々楽しいんですよね~♪
ありがとう。
暁をまちながら