MATSUYAMA 六時まえ 446

 

雪月花             SETSU-GETSU-KA

 
 

日本酒ベースのカクテルを考えている時に、

 

何か綺麗な言葉はないかなあ、と、思いついたのが「雪月花」です。

 

その時の俺のイメージは、冴え冴えとした月の下、早咲きの桜に、

 

天から降りかかる名残り雪、とーゆーものでした。

 

今回、意味を調べてみると、

 

「四季の自然美の代表的なものとして、雪、月、花を挙げ、

 

四季折々の風雅な眺めを表した言葉」だそうです。

 

もとは、中国(唐)の白居易(白楽天)さんの詩の一句からとのこと。

 

772~846年の人ですから、日本の奈良、平安時代頃の人なんですねー。

 

なので、菅原道真さんの漢詩が比較されたり、

 

紫式部さんの「源氏物語」にも、その影響が見られるそうです。

 

名の「居易」は、「君子は安全な所に居て運が巡ってくるのを待ち、

 

小人は冒険をして幸いを求める」という意味の言葉から。

 

字の「楽天」は、「天の法則を楽しみ運命をわきまえる。なので憂うことがない」

 

という言葉からだそうです。含蓄がありますね。

 

 

そっかー、雪、月、花の豪華な眺め、というワケではないんだなー、

 

と、調べをすすめてみると、その解釈もあり、花は梅(これなら雪も降るでしょう)で、

 

時代が下ると、桜も示すようになったそう。(やったー)

 

 

「雪月花」

 

日本酒、マラスキーノ、グレープフルーツジュース、グレナデンシロップ、レモン、

 

ソルト・ハーフムーンスタイル

 

 

美味しいですね~

 

グレープフルーツの爽やかな口当たりに、

 

マラスキーノのサクランボ風味、ほのかな甘味がふわあっと感じられて、

 

日本酒ベースですから、やわらかなやさしい飲み心地です。

 

まあ、景色は、底から立ち昇る桜色が花、その上が月光と雪、レモンが月、

 

塩を雪、と、見立てています。

 

なかなか、月の夜桜に雪が降ってくる、なーんてことは無いのでしょうが、

 

ロマンティックな情景ですねー。風流ですなあ。

 

 

「雪月花」が出てくる白居易さんの詩では、

 

雪月花を見て部下だった人を想うようですが、それが恋人でも好いでしょう。

 

それは、美しいものだけじゃなく、日常のふとした景色、出来事から、

 

愛しい人が想起されるものですよね。

 

☆☆☆☆☆

 

四季折々ということは、一年中、いつも想っている。

 

そのことを、美しい言葉「雪月花」で表現した、白居易さんのセンスが素晴らしいです。

 

天を楽しみ、居心地易く暮らす。心地好く居る。

 

俺も、そーゆー感じですかねー。

 

居易い場、居心地好いBAR、Kool で、天を、人生を、日々を楽しんでいられる。

 

「お気楽天」ですね~ (^_^)

 

ありがとうございます。

 

 

日日好日