痛みのない世界へ ①
股関節周りを中心に足のあらゆる個所の筋肉が慢性的に痛む変形性股関節症…。その痛みは万力に挟まれるような、まさに両側からじわじわと圧迫してくるような鈍いものです。あの筋繊維疼痛症の痛みもこんな感じの痛みなのでしょうか?筋繊維疼痛症のように体中の何か所も同時に痛みが発生するなんて耐えられないなぁと思うのですが…もちろん足だけでも十分痛いんですよ。生まれつき股関節の繋ぎ目が変形していて普通の人と比べてハンデがあるから、というのは頭ではわかっているけれど、そこである疑問が生じますなぜ両側ではなく片側なのか(両方痛い人のほうが少ないです)同じように骨格に問題があっても痛みなどが起こらない人もいるのではということ…。つまり、この痛みは身体の問題であるように見えて、実は心がメインの問題であるのかと気づいたのです。繰り返しますが、痛みがある人と何ともない人がいるわけですからね。治療に有効な手立ては(筋肉にアプローチする手技等)いくつかありますが、やはり身体メインのアプローチではなく心にもアプローチした治療を取り入れないと完治は難しいのかな、と、そこに至ったわけです。ついでですが、心の問題といえば癌治療において病院の治療と並行して心に働きかけるサイモントン療法(アメリカの精神腫瘍医であるカール・サイモントン博士が「ガン患者とその家族の為の療法」として確立した精神免疫療法 )なんかが有名です。人によっては劇的に効果があるらしいですね。まあ、そんなようなことを思い至ったのには理由があります。ある状況下において、その直前まで継続して痛みを感じていたとしても何かに夢中になって集中している時は痛みをほぼ完全に忘れていることに、自分の体験を通して気づいたからです。いや、頭ではわかっていたんです。あらゆる疾患は心とは無関係ではないということを。今を生きていて他のことを考えていないとき、体全体で今この瞬間を生ききっているとき、充実感を感じているときは、痛くないということを身をもって知ってしまいました。言い換えれば、痛みを感じていたことを忘れているんですよね、きっと。残念ながら、今この瞬間を生きることはなかなか現代人には難しいようで、過去を振り返りすぎたり未来を心配したりして心があちこち行ってしまう傾向が大いにあります。だからこそ絶望的な気持ちを持ちながらその痛みに集中すればするほど、痛みは拡大していくのでしょう。でも本当に波に乗って今この瞬間だけを味わっているときって痛くないんですよね。今更ながらですけどそんなことを感じました。この事実は今後の治療方針の大きなヒントになりそうです。