久々の名古屋遠征の備忘録です
2024年2月25日(日)14:00START
沢田蒼梧リサイタル@宗次ホール
名古屋大学医学部を2023春にご卒業されて
現在研修医として多忙の日々をお過ごし中の沢田蒼梧さん
だからリサイタルがいかに貴重なものになるか
わかっていたつもりだけれど首都圏なら聴く機会もあるかと
待ちの姿勢を取ってしまったことはあぁ失敗でした
七月の名古屋見送ってもすぐ東京あるだろうと思ってたら、広島、半田とやはり西が中心のようですから浦安振りになってしまいました。名古屋遠征は来れる限り伺いますから演奏活動続けて下さいね🙏約一年振り、久しぶりのショパン、楽しみがすぎます😊🎹🩺✨#宗次ホール
— こお (@EppRroyqVN9a1d4) February 25, 2024
今日は昨年3月ぶりの沢田蒼梧さんです
こちらは昨年3月のしらかわと浦安のプログラム
閉館まで1年を切ったしらかわホールのリサイタルでは
研修医とピアニストの二刀流応援していますとお伝えして
新しいステージへ踏み出す沢田さんからメッセージを頂きました
我が家もちょうど受験を終えて新生活スタートでしたので
前に進む力を頂いて帰ってきました
そしてその翌週には沢田さんが関東に来てくださった
沢山のリサイタルの誘いを断ってミッキーに会いに浦安へ
忙しい中来て下さった学生最後のリサイタル(&卒業旅行?)
その時のプログラムがこちら
ショパンとリスト
素晴らしく美しいショパンコンクールを懐古する曲目から始まり
圧巻のロ短調ソナタで力強いエネルギーを感じたプログラム
そういえばこの時も雨で
演奏会後のディズニーには行けなかったとおっしゃってましたね
今回のリサイタルも雨でしたので
ほぼ1年前の浦安での美しいひと時が自然と思い出されました
1年ぶりの沢田さんの音色はどんなだろう
(いつ来ても新幹線ホームはわくわくしますね)
かなり迷いましたが会場に到着
場所を確認したのでお昼ご飯へ
パリパリチキンカレー1辛
— こお (@EppRroyqVN9a1d4) February 25, 2024
初めて食べた、思ってたより辛い
トッピング何にされるか教えて下さったらお揃いにしたのにな
🎹🩺✨#CoCo壱#宗次ホール#名古屋のお楽しみ pic.twitter.com/QOJnDgFbyb
本日の会場の宗次ホールはココ壱番屋創業者様のホールです
ですのでココ壱様の売り上げに貢献すべく!
(お願い、沢田蒼梧様を何度でも呼んでください)
ココ壱って行ったことがなくてでもお名前は存じてましたので
すきやや吉野家のようにふらっと歩いていればお店はあるだろうと
けれど雨の中宗次ホール周辺を3周はしましたよ
しかたない禁断の位置情報検索を一瞬だけオンにして
やっとたどり着けたココイチさまでした
(美味しゅうございました、ごちそうさまでした)
「くらしの中にクラシック」宗次ホール
品のいい街頭ポールの並ぶホール前ですし
傍には区役所もあるような場所柄なのですけれど
一歩入るとここは名古屋の歌舞伎町なのでしょうか?
ホスト様の看板がたくさんあって圧倒されました
うっかり写真撮るとQRコードが出てきてお店の紹介が!
クラシックホールのすぐそばだけれど夜はギラギラしてそう…
なんだか熱量を感じてやっぱり名古屋は面白いところだなぁと
開場時間なのでホールに戻りました
宗次ホール様では沢山の公演が行われていますね
席数300程の贅沢な空間で毎日のように音楽を楽しめる
「くらしの中にクラシック」のコンセプトが染み入ります
こういう地で子育てをしたかったなぁ~
本日のコンサート:沢田蒼梧ピアノリサイタル
完売の文字が地元での人気を象徴していますね
(実際チケットは発売即日一瞬で売り切れました)
落ち着いた入口を入ると光の差し込む吹き抜けと階段があって
登り切った踊り場には
静かに今日のプログラムが設置されていました
センスのあるグッズが並んでいて思わず色々購入してしまいました
その奥はホワイエとクロークがあり小さくても品のあるロビーです
ホールの入り口…初めてのホールに入る瞬間はドキドキします
お写真で拝見していたけれど想像以上に美しくて清々しい空気!
座席まで階段を降りる間にも胸が高鳴ります
白を基調とした明るいホールにピアノが映える
本日のピアノはスタインウェイ
座席は最前列だけれど舞台が近すぎるということもなく
座席の高さもほどよくて見上げることもなく
一瞬でこのホールが好きになりました
「全曲終了後拍手の間のみ写真撮影OK」
案内スタンドが撤去されて…いよいよ始まります
いよいよ1年ぶりの沢田蒼梧さんにお会いできるっ…
音色が楽しみなのはもちろんなのですが
お伺いできなかった演奏会後のSNSなどでは
またお痩せになったとかさらに細かったとか拝見しましたので
お体の心配も少々…
さて本日のプログラムは以下の通り
ショパン、ベートーヴェン、シューマン
沢田さんのショパンは表現豊かで魅力的だし
以前聴いたべート-ヴェンも素晴らしかったし
シューマンは牛田さんやガジェヴさんを聴いて好きになりつつあるし
楽しみなプログラムです
ステージにご登場され久しぶりに拝見したお姿は
「わぁ変わらないわ、沢田さんだわ」
細くなった感じはしなかったし
むしろ社会人になったからか表情が大人っぽくなられて
お医者様の貫禄さえ感じました
すっとお席に着かれて少しだけ呼吸を整えて
スマートに始まりました沢田蒼梧さんリサイタル
ショパン:ノクターン第17番 ロ長調op62.No1
一音目にずしんと響き渡る低音から緩やかに穏やかに昇っていく音
ゆったりと落ち着いて美しくて優しいショパンです
ノクターンはいろいろなテンポを聴いてきましたけれど
今日の私の気持ちにぴったりのテンポでした
揺蕩うような抑揚が表現豊かで中間部のキラキラは天上のようで
ホールが狭いから音の反響も美しくて
自分が最前列だったのもあるのだけれどいきなりの没入感が凄くて
紀尾井ホールで子守歌を聴いた時にも思ったのだけれど
薄くベースの音を響かせながら音を重ねていくのが美しくて
始まって数分だというのにもう胸にこみあげてくるものが…
遠くまで遠征してきてよかったぁ~
沢田さんのノクターンはようこそお越しくださいましたと
歓迎して下さっているかのような温かな音色でした
私はルービンシュタインのノクターンを学生時代は聴いていて
今回も帰宅してから沢田さんの音色を求めて色々聴いたのですけれど
今日の演奏は…あくまで個人的感想ですけれど
聴きなれたルービンシュタイン様よりも
ブレハッチ様の方が近いかな~と感じました
ルービンシュタイン様のノクターンは
曲そのものの美しさがまっすぐ心に届いてくる気がします
ブレハッチ様のノクターンは
もう少しドラマティックで心を揺らされる気がします
本当は沢田蒼梧さんの音が上書きされてしまうので
何も聴かずにしばらく過ごそうと思ったのですけれど
もうすでに…過ぎ去った時間が恋しすぎて
音楽を求めてやみません
4:36秒あたりからの
音が幾層にも重なってふわっと立ち上がっていく感じが
ホールの集中が最大限に高まった時間を思い起こさせます
ブレハッチ様、次の12月のデュオ来日公演はぜひ伺いたいです
そして‼️超ビッグニュース‼️
— 神奈川芸術協会 (@kanagawageikyo) February 20, 2024
樫本大進&ラファウ・ブレハッチ、奇跡のデュオ公演が決定‼️
ミューザ川崎公演は12/14(土)ソアレ予定。これ絶対ヤバいやつ‼️🤩😍🤤#樫本大進#ブレハッチ
詳細は夏頃発表❗️今後のDMでももちろんご案内いたします。DM会員登録(無料)→https://t.co/ss9SnOdFIa pic.twitter.com/oJevB4eu54
最近の神奈川芸術協会様はヤバいです
センスが良すぎますし勢いがありすぎです
名古屋に住めなかったら川崎に住もうかしら…
そして私の青春時代に共にあり
もう生で聴くことはかなわない巨匠に敬意をこめて
ノクターンというとこの方の全曲集だなぁと思います
あぁでも現代の天才も巨匠も素晴らしいのだけれど埋められない
沢田蒼梧さんのリサイタル後のこの切なさどうしてくれよう
次はいつ聴けるのかもわからなくて音源も限られてて…
1枚のCDでも発売して下さらないかしら
どなたの音楽会でも一期一会なんですけれどね…
仮にCDがあったとしても生には叶わないですしね
会場のあの興奮と感動を超えることはできませんから
何度でも足を運んでこその音楽会ですねぇ
沢田蒼梧さんのノクターンの余韻に
素晴らしい集中力のままホールは静まり返っていて
沢田さんは音の波紋が消えるまでたっぷり待って
同じく素晴らしい集中力で次の舟歌の演奏へと入って行かれました
今日のホールは席数310席
お客様と演奏者が一体となって音楽を共有している実感
足を運んだみなさんが沢田蒼梧さんの大ファンなんですね
研修医になられてからソリストとして演奏こそされていたけれど
リサイタルは久しぶりでしたから皆が待ち望んでいたと感じました
(あくまでも個人の日記ですのでだらだらしててすみません)
(ブログ更新はゆっくりとしたペースで続きます)