イッキュウさんがなっちゃんに読むことを薦めたこの本

「大草原の小さな家」

「なつぞら」も残り数週間…最後にみんなで制作する作品は

「アルプスの少女ハイジ」かなーと思っていたからちょっと意外だった

 

でも高畑勲展で高畑さんが言ってた…

「どうして日本を舞台にした作品を作らせてもらえないのか」って

ハイジもアンもマルコも世界名作シリーズがヒットした後の話

 

だから今回「大草原の小さな家」という海外の名作をコンセプトにしながらも

北海道十勝の開拓者家族の話にイッキュウさんが産み直すという過程が

あぁ確かにイッキュウさんは高畑さんなんだなぁと

さらに脚本・演出陣が高畑監督の想いを組んだんだなぁと

 

 

「日本を舞台にしてハイジのようなアニメーションを作りたい」

って思ったよね高畑さん…で高畑さんが北海道の大地を見たら

「日本のアルプスはここだ!舞台はここしかないっ」ってきっと思うよね

 

そしてなんでも正確に描写したいリアルを追求する高畑さんは

北海道の歴史や文化を調べ上げロケハンを組み開拓者魂にたどり着き

不朽の名作半自伝的小説「大草原の小さな家」を思い起こすと…

(ロケハンってワードも高畑監督を語る上でキーワードなんですねっ)

イッキュウさんの「ロケハン行きましょう!」は高畑さんを知る人には

きたぁーーーって感じなんだろうね

 

 

「『大草原の小さな家』のようなリアルなストーリーがここ北海道にあるじゃないか!」ってね泰樹さんやなつを想ったんだろうな

 

「大草原の少女ソラ」はどんな話になるんだろう

「大草原の小さな家」がローラの自伝的小説であるように

なつの自伝的内容になるのかな?それとも…

ローラやハイジのような名作のオマージュになるのかな?

 

 

ありえないことも本当のように描くこと

ありえないことのように見せて本当を描くこと

 

 

リアリズムの中のファンタジー?逆か?ファンタジーの中のリアル?

イッキュウさんとなっちゃんが目指すアニメーションの集大成

「大草原の少女ソラ」

 

あーもう気になるっ

 

なっちゃんが優に読んであげてる「大草原の小さな家」

挿絵はそのまま「大草原の小さな家」の話だよね

なつぞらに出てくる「大草原の小さな家」の本の表紙も

ローラ・インガルス・ワイルダー作ってあるし内容はあの名作…よね?

どこの出版社のだろう?ってアマゾン検索するも見当たらず

時代背景を考えれば1970年代あたりの出版物かと探すも

その当時のものは絶版で画像が拾えない

なっちゃんが優に読み聞かせてるシーンで裏表紙が出たから

出版社を見るも手の位置が邪魔でよく見えず…3文字?

時代的にも名作は福音館かな?岩波かな?

 

というわけで恩地三保子訳を手掛かりに検索…

あったぁ福音館版「大草原の小さな家」恩地三保子訳

う~ん…表紙が違う…っ

 

「(なっちゃんと…いやっイッキュウさんと)同じ本が読みたいっ!」

って探してみたけれど同じ表紙のものは見つかりそうもない

イラストタッチの感じや中の文字の字体が結構イマドキっぽく見えるし

美術さんの力作…ドラマの小道具?なのかな?

 

何にしてもこの台本を見た中川大志くんは

「大草原の小さな家」を読んだだろうと決めつけて同じ世界観に浸りたく

借りてきました「大草原の小さな家」福音館版恩地三保子訳で

 

「なつぞら」が終わるまでにシリーズ全巻を読めるかな

夏の終わりは読書の秋を運んできてくれたようです

 

そして「なつぞら」エンディングに向けて思索したいのはオープニング

「優しいあの子」の歌詞の意味とアニメーションの意味を考えたい

 

「優しいあの子」って誰なの?

オープニングアニメーションでアニメを描いてるのは大人になったなつ?

じゃぁ子供の頃の自分が「優しいあの子」なのかな?

いやいやオープニングアニメーションの主人公がなつだとすれば

なつが思う「優しいあの子」は…天陽くん?千遥?この導き役の鳥は誰?

 

「優しいあの子にも教えたい」「優しいあの子にも聴かせたい」のフレーズ

逆説的に捉えれば

「(聴かせたいけれどもう聴かせられない)(もう会えない)優しいあの子」ってことなのかな…

(千遥ちゃんは生きてますよっ…変な写真の並びですいませんっ)

 

もちろん「あの子」の意味の中には…

この歌を聴くすべての人がそれぞれ思う「あの子」の余地が含まれてるよね

私が何かを思い伝えたいときに思い浮かべるあの子は…元気かなぁ

なつぞらエンドに向けてオープニングの歌詞も胸に染み入ります

 

「優しいあの子」

 

重い扉を押し開けたら 暗い道が続いてて

めげずに歩いたその先に 知らなかった世界

氷を散らす風すら 味方にもできるんだなあ

切り取られることのない 丸い大空の色を

優しいあの子にも教えたい ルルル…  

口にする度に泣けるほど 憧れて砕かれて

消えかけた火を胸に抱き たどり着いたコタン

芽吹きを待つ仲間が 麓にも生きていたんだなあ

寂しい夜温める 古い許しの歌を

優しいあの子にも聴かせたい ルルル… 怖がりで言いそびれた ありがとうの一言と

日なたでまた会えるなら 丸い大空の色を

優しいあの子にも教えたい ルルル…  

この花は何の花?この鳥は何の鳥?オープニングの鳥さん? 天陽くんの描く自然はリアルで優しいな …

陽平さんの画もまた天陽くんの画に似てる…逆か

「風景画を描くときはいつも兄貴を思い浮かべてる」

って天陽くん言ってたもんね…

「大草原の少女ソラ」には天陽くんも参加してるんだね

なっちゃんの歩く姿とアニメがそっくりっ!なんて元気を与える歩き方だろう

暗い森に向かってかかる橋…さぞ渡るのも進むのもドキドキするだろう

でも仲間と一緒なら笑顔で元気に前を向いて進んでいける

そして暗い森を抜けると新しい世界が拓けてる…開拓者精神の象徴

 

ありえないことも本当のように描くこと

ありえないことのように見せて本当を描くこと

 

この少女が…ソラ=なつ…なのかなぁ…あぁクライマックス!

今朝もなつぞら始まりますよぉー♡

あと2週間、ときめきの朝を満喫しましょうね(*^。^*)