PhDコースも段階が進むと、研究室に所属して研究に従事することになります。このとき研究室の予算に余裕があればRA(Research Assistantの略)として雇ってもらえます。TAしながらRAをするというのも可能ですが、その場合、合計で週20時間(50% Appointment)に収まるようにしなければなりません。

再びうちの大学のホームページを見てみましょう→ UWM: Assistantship Information

下の方にスクロールしていくと Research Assistant Stipends という表があります。C-basisなので9ヶ月契約の表になっています。ちなみに給料のことStipendとも言うんです。アメリカ来て知りました。

去年まではRAの給料もTAと同じように学部に関係なく一律だったんですが、今年度から学科によって3段階に分かれました。これもどこかの大学による色々な大学院の給与に関するリサーチの結果だそうで、他の大学の水準に合わせようという意図があらわれています。

そして変更後ですが、Full-Time Rate(週40時間)で30000, 34000, 38000ドルとなりました。院生は最高で50% Appointment(週20時間)までしかもらえないので、それぞれ15000, 17000, 19000ドルになります。学科ごとにざっと見てみるとやはり文系学科は一番低い水準、物理を含む理系学科は一番高い水準となっています。

この辺り、あからさまに文系理系で差があるのがアメリカらしいな・・・と感じたりもします。。文系の院生の友人に聞いたらそもそも文系の院でRAをする人なんかいないみたいですが(予算に余裕がないので)。その点も、理系がかなり優遇されているのを感じて、文系出身の自分としては少し違和感を覚えたりもして複雑な心境です。。

閑話休題。

さて、このRAの給料ですが、TAの給料が大学から支払われるのに対して、RAは研究室の研究費から支払われます。ですので、その年に研究室のボス(教授とか何とか)がどれほど研究費を持っているかによって、研究室で何人RAとして雇うか、何%のAppointment で雇うかが変わります。

うちの研究室は比較的余裕があったので、去年まで自分はこの50%RAで雇ってもらっていたので、TAをする必要がなかったのですが、今学期からRAの給料があがったせいで、うちの研究室じゃそんなに払えないよってことで33%RAに格下げされました。。そして残りの17%はTAをしてまかなうこととなりました。

このようにその年によって、TAだけしたり、RAだけしたり、両方同時にやったりということになります。どの場合も合計で50%Appointment の契約になります。そして給料はそれぞれTA、RAのFull-Time Rate(100%)にその%分が掛けられた形で算出されます。

賞金・奨学金編 で書いたように基本的に院生の給料はみんな同じになるように奨学金の部分で調節されるのですが、RAはTAに比べてはるかに給料が良いので、50%RAやってる人は若干、TAやってるひとよりやや合計額で勝ります。9ヶ月で1000~2000ドル程度の違いですが。
TAの授業の準備やらで時間を割かれる必要もなく研究に没頭できるし、やはり理系学部では50%RAが一番魅力的です。