ニューロエンコーディングとNICコーチングと成功のタイミング

成功願望のある人の多くは、何か斬新なアイデアを模索したりするものです。

でも、成功するかどうかはアイデアだけではダメですね…

それを形にする行動力、冷静な判断力、環境、人脈など、いろいろあると思います。

その中で見落としがちなのがタイミングです。人によってはこのタイミングを「運」と表現することもあるでしょう。

成功に必要なものは持っていても、タイミングがズレるとうまくいかなかったり、後から真似をする二番煎じに取られてしまったりします。

このタイミングだけは市場に出してみないとわかりません。たとえ実績のある成功者や知名度の高いコンサルタントが成功すると断言したとしても、これだけは世の中に出してみないとわからないんです。

世に出すタイミングは早すぎても遅すぎてもダメです。

ところで、先日あるところで「新しい成功法」といった売りで『ニューロエンコーディング』という願望達成法なる情報が流れて来ました。

これ、聞けば聞くほどうちの『NICコーチング』（ニューロン・インプルーブ・コントロール）とそっくりなんです。

『ニューロエンコーディング』（ニューロンの働きを書き換える）

『ニューロン・インプルーブ・コントロール』（ニューロンの成長を操作する）

概念は同じみたいですね…

『ニューロエンコーディング』は、ナポレオンヒルの「思考は現実化する」が世界で1億冊売れているのに、成功者が1億人いないのはなぜだ？という疑問から考案されたそうで、なぜ人は行動できないのか？というところにウエイトを置いているみたいです。人には行動を阻止する「パターンインタラプト」なるものがあり、この行動を止めている部分を変更することで行動のためのモチベーションを上げるのが最大の目的のようです。

それに対し、うちの『ニューロン・インプルーブ・コントロール』は、人には行動や思考の基となる「パターンニューロン」が形成されていて、この「パターンニューロン」を成長させることでなりたい自分になるというメソッドです。うつ病の人にはうつ病のパターンニューロンがあり、お金持ちの人にはお金持ちのパターンニューロンが存在していて、我々は貧乏も不幸もセラピーの対象となるある種の病気だと考えています。

ざっくりですが、さらに『ニューロン・インプルーブ・コントロール』を説明すると、普通の人がプラスマイナス０の状態にいるとしたら、心の病気の人はマイナスの状態にいます。

そして、このマイナスの状態からプラスマイナス０の状態にもっていくのが、セラピーの手法だったり、催眠療法の手法だったりするのですが、マイナス状態にいる心の病気の人をプラスマイナス0の状態にもっていく過程と、プラスマイナス0の状態にいる普通の人をプラスの状態にもっていく過程が同じプロセスであることから、願望を達成するメソッドとして考案されたのが、この催眠療法から生まれた『NICコーチング』（ニューロン・インプルーブ・コントロール）です。

人は、「パターンニューロン」によって、思考や行動が決まり、アイデンティティが形成されていきます。そして、そのアイデンティティからなる振る舞いや行為によってパーソナリティが形成されていき、自分というものができていきます。自分というものができてしまうと、アイデンティティがパーソナリティを強め、パーソナリティがアイデンティティを強めるといった循環が繰り返され、自分一人ではなかなか変わることができなくなります。

変わりたいと思っても、ときにアイデンティティが邪魔をしたり、ときにパーソナリティが邪魔をするのです。そんな自分を変えるためには「パターンニューロン」から変える（成長させる）必要があります。そのためのシンプルな手法が『NICコーチング』です。

「成功イメージを浮かべれば成功できる」「アファメーション（自己暗示）で願望を達成する」などといったものは自己啓発の業者が金儲けをするための常套句です。イメージや自己暗示は元々もっている能力を引き出すことしかできません。それを達成するための能力をもっていない人がいくら成功イメージを浮かべても意味などないのです。かといって、NLPのようなワークは複雑すぎて使いこなせない人が少なくないし、NLPのワークもイメージの活用が多く、自分を変えるためにはパワー不足になっているものも少なくありません。

自分を変えるためには「パターンニューロン」を成長させる技術を身につけるのがシンプルでもっとも確実です。この『NICコーチング』の長年の実績をまとめたのが2014年に出版された『上位1%の成功者が独占する願望達成法』という書籍です。

この本は、出版社の社長から「今度は催眠ではなく自己啓発の本を書いてもらえませんか？」という打診から始まりました。

「林さんところの成功法則が現実的で興味深いんですが、これを本に書いてもらえませんか？」

「私も世に訴えたいことがたくさんあるので、とても有り難いお話です…」

「執筆はすぐに開始できそうですか？」

「はい、ただ、出版のタイミングがどうかですね…」

「と言いますと…？」

「日本でも昭和40年ごろから「自己暗示で願いが叶う」とか「成功イメージを浮かべたら現実になる」といった成功法が流行をはじめ、いまだに取り憑かれたような人が後を絶ちません…」

「確かにそうですね…」

「そろそろ世の中が「成功イメージや自己暗示では成功者になんてなれない」と気づき始めていると考えるなら出版はいまでしょうし、「成功イメージや自己暗示成功法」が長く受け継がれている要因がまだ根を生やしていると考えるなら時期尚早かも知れません…」

「成功イメージがみんなを夢中にさせる要因って何でしょう？」

「洗脳と同じ理屈で、手放すことに恐怖を感じさせる仕組みになっているんです……イメージしたものが自分の現実になるというのは、期待と恐怖が表裏一体になっています……ネガティブなことをイメージしたら、それが現実になると脅されているのだから、ネガティブなものは絶対に思い浮かべないようにします……でも、脳は常に働いているので何かしら浮かんできます……そこでネガティブなことが浮かばないように、無意識に成功イメージを浮かべることが癖になってしまうんです…… そして自分のために成功イメージを肯定するようになります……これが洗脳と同じ原理になっているんです……これ以上の洗脳はないですよ……」

「なるほど、その通りだと思います…」

「そう考えると、うちのNICコーチングは、現実に基づいた願望達成法なので、どこまで読者が興味をもってくれるか……みんな魔法が現実に存在するような話を聞かされると夢中になりますからね……それでお金持ちになるとか言われると、大人だって食いつくんじゃないですか？…現実的な話と、夢がかなった自分を想像できる魔法的な話と、人がどっちの話を聞きたがるかですよね…」

「そういうことですか…」

「まぁ、すべてはタイミングですよ、これだけは世に出してみるまで誰にもわかりませんから…」

「その辺は林さんにお任せしますよ…」

という話から始まって執筆した書籍が『上位1%の成功者が独占する願望達成法』です。

重版はしていますが、私のほかの著書と比べたら、決してタイミングが合っていたといえる成績ではなかったと思います。

ちなみに、この本の読者から「『思考が現実化する』の呪縛から解放された気がします」とか「いまになって思えば、願望達成の第一歩は成功イメージの洗脳から逃れることだったなと実感してます」といった内容のメールをたくさんいただいています。

ところで、先ほどの『ニューロエンコーディング』を深堀すると、きっと『ニューロン・インプルーブ・コントロール』との違いはいろいろ出てくると思うのですが、現在の情報では、うちの『NICコーチング』とよく似ています。いまの時点での違いは、世に出てきたタイミングと環境でしょうね…

環境でいうと、『ニューロエンコーディング』は外国発信だということです。まだ日本では知っている人が少ないので、先に見つけた人が「我が先！」といった優越感と、人が自分の情報に興味をもってくれる高揚感を味わうために、こぞってSNS等で公表するんじゃないかと思います。そうなった場合、この『ニューロエンコーディング』は流行っていくかもしれませんね…

とりあえず、しばらく見守ることにしましょう…

『上位1%の成功者が独占する願望達成法』
https://www.amazon.co.jp/dp/4774514551/

【近日のイベント情報】

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●第18回催眠誘導研究所基礎講座

※催眠術のかけ方マスターコース

日時：2024年1月20日（土曜日）13時より開催
場所：東京都武蔵野市中町２丁目１-１５
会場：クリオレミントンハウス武蔵野１階会議室
時間：約4時間
講師：林貞年

※詳細お申し込みはこちらです
http://hayashisadatoshi.com/tokyo-1.htm
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●２月シーズンセミナー

※催眠深化法完全マスターコース

日時：2024年2月17日（土曜日）13時より開催
場所：東京都武蔵野市中町２丁目１-１５
会場：クリオレミントンハウス武蔵野１階会議室
時間：約4時間
講師：林貞年

詳細ページ
https://hayashisadatoshi.com/tokyo-2.htm
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