■上の上の子の卒業式の話
自分の目の前を行きかう「会話」
なんてシチュエーションだぁ
ふかんで見れば相当シュールな状況で笑えるかもしれないが、当事者の私にそんな余裕はあるはずもない。
妻とMさんの会話は少し続いたが、私の記憶には何も残っていない。ちゃんと聞こえていたはずだが全く思い出せない。
私は2人の会話が終わったのを見計らい、Mさんに小声で吐き捨てるように話しかけた。
私:普通、あそこに座るかね?
M:ね、びっくりしたね
それ以上は妻の事は言わなかった。Mさんには全く関係のないことなのに、変な空気を感じさせてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいだった。卒業式というおめでたい場なのに・・・。
後から考えれば、妻が私やMさんを認識したのは着席後だろうと思ったが本当のところは妻にしかわからない。
以降、私は椅子に深く腰掛け、やや左に顔を向けて式典に臨んだ(笑)
式が終わると各教室でロングホームルームがあった。保護者も入室して良いということだったので、私は教室に向かった。
「妻も来たらイヤだなぁ」と思いながら歩いて教室へ向かった。教室に着くと室内には保護者の姿はなく、外の廊下で皆さん待機しているようだった。
指さし確認!!
妻の姿なーーし、OKです!
声に出さずにしっかり確認した。
左OKです
右OKです
後ろOKでーす!
そして私は一番乗りで入室し、教室後ろの一番奥まで進んだ。その後、私に続くように保護者が入室してきたので、私はその様子を見ながら心の中で実行した。
妻の姿なーーし、OKです!
あっちOKです
こっちOKです
そっちもOKでーす!
ほどなくして担任の先生が来られた。すると、廊下にいた保護者が続々と入室し、教室の後ろは保護者でいっぱいになった。
もちろん、私は入口を見ながら指差し確認を続行した。
担:保護者の皆様、もう少し詰めてもらっても良いでしょうか。まだ入られていない方もいますので。
担任から保護者に向けてそう声がかかったが、私は一番奥なのでこれ以上は詰めようがなくSTAYをかました。
ところが
担:そちらの奥の方、数名ほど前に来てもらってもよろしいでしょうか。
わたし!?
私:あっ、はい。
前と言うのは黒板横のスペースだ。確かに2、3人分のスペースはあると思う。私は指示されたとおり前に出たのだが、気付けば私ひとりだけ・・・。後続の保護者は前に出るのを嫌がったみたいだった。
結果、ひとりポツンと前に立つ私は
見た感じはまさに
副担任(笑)
そう見えてもおかしくない・・・
当然だか、黒板横スペースに立つと生徒と保護者の顔が全て見える。要するに担任と同じ景色が見えているわけで・・・
やっぱり、ほぼほぼ副担ということで♪
そして、副担になったおかげで、私は後方入口付近に立つ妻の姿をしっかり確認させてもらった。
あぁ・・・やっぱりいたのね(泣)