JAZZ喫茶サムライ | 絵画的世界の窓

絵画的世界の窓

GALLERYからの景色


その昔、と言っても

いまからおおよそ50年くらいまえになりますか、新宿伊勢丹と紀伊国屋書店の中間辺りの2階に「サムライ」というJAZ喫茶店がありました。「ビットイン」というライブハウスの楽屋みたいなお店だったらしいけど、ぼくはそこまで詳しくは知らない。で、お店の前は三越デパートでした。


確か閉店は11時か0時で、店を出るとあの通りの街灯だけが頼りで、辺りは車の行き来もまばらながらんとした殺風景な夜景だったことを覚えています。


ぼくほそこでよく珈琲やお酒を飲んだりして長い時間過ごしていたんですけど、当時そのお店を切り盛りしていた方が先ほど10年ぶりぐらいでギャラリーに立ち寄ってくれて、いろいろ話していました。とても大事な時間を共有できたなあ、そんな思いもジワリと込み上げた。


長い時間も過ぎ去ると一瞬のように感じられるけど、決して一瞬である訳もない途方もない時間がぼくの体に刻まれているのに、いつも時間はつれないそぶりでぼくに背を向けるんだよ。