うさぎと人と吉川幸恵「真実」。強烈な色彩にまず目を奪われる。 そしてその色彩には形状があり、どうやらそれはうさぎと指で織りなされる身体模様らしいが、とりわけ眼、見ることに特別な地位を与えられて、作品中央には眼とわかる突出した造形と、それに連なる恰も稲光りを思わせる鮮やかな朱に染められた閃光をも加えているこの作品が見つめる真実に頭を巡らせることの愉しみは視覚表現に対する魅力ですね。第83回美術文化都美術館18日まで。