祈り生地京子「窓辺の風景、道」水差しの花模様や置かれたひと茎の植物、或いは描かれる色彩に特定すべき、ある固有な地域が連想されて然るべき知識を持ち合わせていなくとも、この作品から即座に受ける印象は祈りだ。遥か彼方いかに遠い地に離れようとも、故国は窓辺のすぐ向こう、同じ空の下に広がる。都美術館女流画家協会展