愛と詩 | 絵画的世界の窓

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GALLERYからの景色

 

高浜虚子著「子規居士と余」(回想 子規・漱石 岩波文庫)をぺらぺらしている。

 

中学生だった虚子が、郷里の松山で初めて正岡子規と夏目漱石とに

出逢うところから始まる回想記。

 

二人にとって虚子は七つ年下。

 

正岡子規にほんとうに愛された人なんだな、虚子という人は。

 

執着、愛という言葉がつづく。

 

大正三年二月拾三日 擱筆とある。

 

大正という時代が身近だ。

 

実際虚子は、昭和三十四年まで生きた。

 

ぼくと重なる時がある。

 

愛される人と言うのは、やはり愛する人なんだろうな。

 

「余は人間は嫌いだ。余の好きなのは天然だ。余は小説家にはならぬ。

余は詩人になる」。

子規は言ったそうだ。

 

なるほど、そう言うものか。

 

来年2月7日(水)~12日(月)。

Galleryころころ企画「私の漱石」展、開催します。

乞うご期待!

 

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