LITTLE AKIHABARA MARKET | 絵画的世界の窓

絵画的世界の窓

GALLERYからの景色




久松知子さんの大作「日本の美術を埋葬する」をベースに

梅沢和木さんと藤城嘘さんがデジタルコラージュで加筆した作品がDM

とされています。

ぼくにとってコミックとは、権威に対するアンチ・テーゼと言うインパクトが強い。

表向きな顔に対する、内面、本心みた意味合い。

おとなに対するこども、

制服に対するパジャマ、

社会の規範、ルールはそれとして、

肩肘張らない、ざっくばらんな本音、それがコミック。

だから世の中が生き難くなると、ユルキャラが登場して来て、

その行き過ぎた硬直性にブレーキをかけえる役割を担う。

もう権威は真っ平だ!

正直に行きませんか?

「オタク」とは、多分にこうした部分を持っているから、

いわゆる社会では行きにくいのだろう。

コミックの復権は、だから求められるバランスなのだと思う。

それが叶わないと、社会に居場所を見いだせず、

どんどん死に近づかざるを得ないのではないか。

もっともその成果が、今回「ムカサリ絵馬」と言う形で

よみがえるのではないか。

ムサカリ絵馬とは、山形県に伝わる「死霊結婚」の儀式で、

亡くなった方が、巫女の指導で選ばれた相手と、

婚礼を挙げる場面を絵馬に描いて奉納することで、

その方の霊を慰める、と言うものらしい。

ぼくは初めて知って、とても興味を惹かれた。

また久松さんの大作のベースとなった、と言う

ギュスターヴ・クールベの「オルナンの埋葬」をネットで見て、

と言うか、彼の他の作品も見たけど、強く惹かれたなあ・・・・。

リアリズムと言うのは、写実ではないと確信したね。

風景画を見ると、精神以外の何者でもないものね。

また女性が素晴らしい!

特に「白い靴下」、「世界の起源」、「源泉」のなんと、震撼したことか!

驚愕の作品!

5月25日(日)まで。

Roppongi HillsA/D Gallery
電話03-6406-6875