本多厚二個展「シロクテマルイ森」  COFFEE &GALLERYゑいじう | 絵画的世界の窓

絵画的世界の窓

GALLERYからの景色

二階のギャラリーへ上がる階段の壁には、イラストをアレンジしたバックやポストカードがいっぱい。

上がりきったフロアーには所狭しと小さな立体造形が、これでもかと言うほど並べられています。

打ち捨てられたような木片、皮や紙の切れ端、空き缶、壊れたおもちゃ、鉄屑などなどが針金や紐、また木片などによって、つなぎとめられ、顔を彫りこみ、手足をつけられて擬人化される。すると今まで物質に過ぎなかった冷たいものたちが、俄然輝き出して命を吹きこまれたように生き返る。

この行為には深い文明批評が折り込められているに違いないが、本人は語ろうとはしていない。

蘇えったものたちは、とても悲しげで、何処となく不格好だが、かえってその分愛おしく感じれれて、おそらくもう以前のように粗末に扱うことには心苦しさを覚えることと思う。