勝浦から那智へ。
飛瀧神社の前に車を停めて、徒歩で坂道の車道を上がり、階段の参道へ。
杖を二本、両手に持ち、地味に階段を登っていきます。
鳥居まで来ましたが、鳥居も脇の末社も改装工事なうで、お参りできず、手水舎だけ使用可能。
再び登り、次の鳥居が見える大階段の下に辿り着きました。
ここが写真ポイント(笑)。
そして大階段を登りきり、到着です!
すると、さーっと雨が走っていきました。
朱色の社殿は美しかったです。護摩木を一本火にくべてお清め。
神様にご挨拶して、八咫烏をお祀りしている社殿へ。
そして社務所で御朱印をいただき、烏王神符を購入し、社殿右脇にある御神木の体内巡りへ。
護摩木に願い事を書いて、階段で御神木の中へ。
外に出ると護摩木スタンドがあるので、そこに奉納です。
ここの御神木はご霊木感が半端ないです。
触れられるのを嫌う御神木が多い中、中にまで入らせてくださって、本当にいいのかしらと少し心配…。
整備事業の賛同金も二人で納めさせて頂いて、神様からのおさがりをいだきました。
大体御札かなあと思っていたら、まさかのパズルでした(笑)。
なんとなくファンキーさを感じました(笑)。
隣接する青岸渡寺にもお参りし、仏様用の御朱印帳に御朱印をいただきました。
このあと、数組のグループと協力して滝をバックに記念写真を撮り合いつつ(笑)、古道を歩き飛瀧神社へ。
入り口で記念撮影をして、那智の大滝へと向かいます。
杖をバス停に戻したのを少し後悔しつつ(笑)、古道の階段を降りていきます。
到着した飛瀧神社、観光客はあまり居なくてこちらも快適でした。
御朱印をいただき、滝の近くまで行くため300円で御守をいただいて、去年の御守をお返しし、また階段を登ります。
足元はつるつるしていて、結構危なかったです。
滝の一番近くに行き、祝詞をあげました。
神様にご挨拶して、写真を撮りまくりです。
帰りの下りの階段がまた滑りそうで気をつけて行きました。
途中にある延命の水をペットボトル二本に詰めて、有料ゾーンを出ました。
売店には、霊風を送る熊野杉の団扇があり、すごーく選びに選んで一つ購入しました。
再び階段を地味に登っていると、途中でミミズに出会いました。
観光客は少ないとはいえ、階段を横切るのは余りにも危険です。
大きめの落ち葉に彼を乗せて、行きたそうな方向の安全な場所へ連れていきました。
再び階段を登り、無事に参拝終了です。
そして、新宮市へ向かい、ランチにお寿司屋さんに入って海鮮丼を食べました。
美味しかったわーー!😋
午後は神倉神社へ。
熊野速玉大社の元宮が530段ちょいある山の上にございます。
台風で風が強くなってきていたので、この日は登らず、下からご挨拶だけするつもりでした。
んが。
こんな風でも地元の人は登ります。
ここまで来て登らないのか…そんな思いも。
観光客のおじさん達は「あなたたちはお若いから行けるわよー」なんて言います(笑)。
しかも、去年来たときは社殿の前で親切なオバサマに「また新宮に来てくださいね」と声を掛けていただき、「これは神様からのメッセージだなぁ」と二人しておもっていただけに、登らない選択肢はないのではないか、という思いが溢れ…(笑)。
途中の摂社まで行くことにして、杖を握りました。
ここは始まりがすごく急な階段で、正直怖いのです。
私達の横を、ロマンスグレーのおじさんが登っていきました。
こりゃ、年齢的には行けるってことだよなぁ…うーん、うーん。
ゆっくりと我らのペースで登り始めました。
ロマンスグレーのおじさんは、途中の摂社にもちゃんと行きます。
旦那さんが「きっと、台風が来る前にお賽銭を回収している神主さんじゃないかな」というとおり、おじさんの手には白い袋。
おじさんはゆっくりと私達の前を登って行きます。
すると、普通は「道」じゃない所を歩いて、岩と岩の間に消えました。
そしてまた現れて、また道ではない所を歩いて、社殿へ。
我らは「どうする?怖いけど同じ道を行ってみる?」と、大きな岩の上をおじさんが歩いたところを辿っていくと、神様が降臨された巨石と巨石の間に幣が立てられており、神聖な場所だと分かりました。
おじさんが居なければ、気付かなかった場所です。
そうか、神様がここを教えてくれたんだ、去年は気付いてなかったんだもんなぁ、来年は教えてあげるという意味だったのかと、納得。
そして、本来の社殿に手を合わせて、新宮市を山から見下ろし、またこの景色を見られたことに感謝しました。
写真を沢山撮らせてもらい、そろりそろりと階段を降りて帰りました。
次は熊野速玉大社へ向かいました。
こちらの手水舎には、象の鼻をもった龍がいます。
境内にはほとんど人がいません、快適!
熊野速玉大社と神倉神社の御朱印をいただいて、牛王神符を購入し、こちらでも全ての社殿に祝詞をあげてご挨拶できました。
第一社殿で祝詞をあげているとき、私は伊邪那岐様かと思っていたのですが、女性の神様が浮かんできて、あれ?伊邪那美様?ここ、伊邪那岐さんじゃない?とかハテナが飛びました。
後で分かったんですが、伊邪那美さんの社殿だったようです。
その後、伊邪那岐さんや須佐之男さん、天照大御神などなどにもご挨拶。
さて、お次は本日最後の阿須賀神社へ。
阿須賀神社では、台風対策に幟旗を回収してまとめたりされてました。
まずは社務所で御朱印をいただきに。
オバサマがいらしたので「今日は宮司さんは?」とお聞きすると、「いますよ、そこで作業してたと思います」と。
おお、先程のあの方が宮司!!
と、社務所に宮司登場です(笑)。
朱印帳に去年とは違う文字で書いていただきました。
そして、去年は笛を吹いて頂いてとお話すると、良かったらと、今年も社殿で演奏してくださることになりました。
宮司さんは西さんとおっしゃいます。
一般的な宮司さんとは一線を画した方で、とても気さくで正直で、人間的なのですが、音楽の才能が溢れていて、作詞作曲もされているのです。
この日は笛で一曲、その後歌を一曲披露していただきました。
歴史ある神社の社殿にはある意味違和感のある曲なのですが、神様が宮司をとても気に入っておられて、可愛く思ってらっしゃるのがよく分かるのです。
笛の演奏では、高音を出す部分が何度かあるのですが、そのたびに大きな風が拭き、境内の木々がザワザワザワザワーッと音を出して流れていきます。
台風ということもあり、その迫力はすごいのです。
おそらく宮司は、そんなこと気づかずに演奏しておられたかと思います。
宮司の歌は優しくて、純粋な思いが満ちていました。
上手に歌おうとしているのではない、詩にも曲にも、宮司の思いがこぼれているのです。
タイトルは「死んだらあかん」です。
演奏が終わると、社殿の前でいろいろとお話をしてくださいました。
宮司にも辛い時期があったことや、素晴らしい方との出会いとか、奥様のこと、私達とは縁があると感じていると言ってくださったりと、有意義な時間でした。
私達も、宮司とは何か縁があるのだと感じてました。
2年も続けて社殿に招き入れていただき、演奏を聞かせてくださった。
そして、宮司が教えてくださった方の名前を検索したところ、本当に、まさに、私と縁のある神社にピンポイントで縁のある方でした!!
阿須賀神社は和歌山で、私は関東に住んでいて、その方は岡崎在住で、縁のある神社は天橋立です。
こんな偶然、なかなかないです。
もしかしたら、宮司を通じて彼女との縁が繋がるかも知れません、それはそれで楽しみです。
ということで、宮司との楽しい時間を過ごして、新宮市駅前のホテルへチェックインです。
ホテル前の居酒屋で、めはり寿司や熊野牛をいただき、日本酒も堪能しました。
外は大荒れの天気です。
とうとう台風が最接近してきました。