オフィスにBGMを流すところも多い。
喫茶店に行けば、たいていのところでBGMが流れているし、百貨店やスーパーのようなところでもうっすら流れている。
量販店のようなところは、うるさいぐらいに流れており、宣伝やらタイムセールやらのアナウンスもじゃんじゃか流れてくる。
家でリラックスした音楽を流す人も多いし、最近のストリーミングの音楽サイトでは、そうした音楽のラインナップの充実している。
BGMを流すのは、周りの雑音を消すサウンドマスキング効果があるからともされる。
喫茶店で、もし音楽が鳴っていなかったら、あちこちで繰り広げられる会話が、たとえ小声であったとしても気になってくるはずだ。
それでは無音がいいのかというと、これも頭がおかしくなってくる。
部屋の中で1人で、何も音を流さずにいると、冷蔵庫や時計などの音が気になってくるものだ。
昨日(12/7)の夕刊によれば、あえて職場の雑音を配信で流すというものが北欧ではあるそうだ。
在宅勤務で1人で誰かと会話をすることなくずっとパソコンに向かっていることは、なかなか苦痛だ。
同僚との雑談の持つ効果が思った以上に大きいことは、コロナの事態によって実感されている。
音というのは心を落ち着けたり、高揚させたりするのに、すごく重要な要素となる。
映画でも音響効果が作品に及ぼす影響は計り知れない。
音による環境づくりというのも、職場において大事な要素になってくるのかもしれない。
同僚との会話を自分がしていなくても、誰かが話していることがなんとなく耳に入ってくることで、うるさいと感じることもあれば、逆に落ち着くことだってある。
音が無い状態になって初めて、同僚の声、身近な人の声が持つ効果に気がつく。
ウェブ会議でも動画や音声でやりとりができるが、通信によるちょっとしたタイムラグが案外、イラつき、ストレスを貯める要因になっているとも言われる。
そんな時には、むしろ電話の方がいいのかもしれない。
即応性の高い電話での会話の方が、自分も話した気分になったりする。
もちろん、電話によって気分を害することも多々あるのだけれど。
何を取り入れるかは、それぞれだし、時と場合にもよるけれど、音の持つ効果や影響は案外無視できないのだと、改めて思うのです。